スタッフブログ

STEM教育と技術者育成を連携させた学習の展望と場づくりをしたい

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TOです。学生時代はSTEM教育に携わっていました。技術者との交流が増えてきたことにより、教育活動への情熱も戻ってきました。弊社講座を受講していただいている皆さんや講師の皆さんの技術や考え方は子どもにとってもよい刺激になるのではないかと考えています。まだまだ野望段階ですがいつか実現したいと思います。

STEM教育とは

分野を横断した21世紀型の教育システム

S:Science、T:Technology、E:Engineering、M:Mathematicsそれぞれの頭文字を取った言葉で、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称した言葉です。1990年代後半にNSFで横断的に取り上げられる理系分野を総称する用語として使われ出し始めました。一般に普及したのはオバマ元大統領が演説で使い出した2010年頃からです。2011年には技術革新の担い手を生み出すSTEM教育を重視するとして、STEM教育に従事する新たな教員10万人の準備、2013年度にはSTEM教育を強化する高校への支援など、演説等で触れています。

日本は専門性よりも総合学習に近い

ヨーロッパ流:ポイントはインテグレーション(統合)であり、テクノロジーは学問領域を横断したインテグレーションの産物という考え方。
アメリカ流:21世紀型労働者の育成という産業界の要請に基づき、STEM領域に強い専門家の育成を目指すという考え方。
日本はその中間を目指しているといわれています。日本の総合学習は海外でも注目されているようです。

参考:埼玉大学教育学部 STEM教育研究センター(野村泰朗研究室)

ものづくりを通して問題解決の考え方と主体的に学ぶ方法を育む

ものづくりを通した活動は『どのように学習を進めるのかという見方・考え方』と『じっくり研究を行うことのできる環境を整備していくということ』が支援の中心に据えられています。ピアジェ以来の構築主義の系譜を引く、コンストラクショニズムの考え方に基づき、実際のものづくりを通して(ハンズオンで)学ぶということを大切にしています。その上で教育的なキーワードとして「主体的な学び」ということが言われているが、どのように研究を進めるのかという見方・考え方を支援するというのはまさに学習者が主体的になるための考え方をどのように学んでいくかという方法を獲得するための指導をしていました。
子どもたちが身近な問題を考え解決していこうとする中で、stem領域の知識を得るが、このSTEM教育の分野と子どもたち自身の生活とがかかわっていることを子どもたちすることができるとともに、それをきっかけとして自身の生活をより良いものとするためにものづくりやプログラミングを学んでいこうとする意識を育てていきます。
論理的思考力:物事を筋道立てて、論理的に考えることであり、モノづくり活動やプログラミング活動の中で筋道をたてて考え、どのような考えで自分の考える結論に至ったかを他者でも理解できるように明確に説明することができる能力のことである。
主体的な問題解決力:子ども自身がモノづくり活動をしていく中で、うまくいかずに問題に直面することがある際にその問題を自らが考え解決することができる能力である。

補足:どんな活動をしていたか

ラフスケッチとものづくりを組み合わせた活動

一人ひとりに研究ノートを配布し、思考をラフスケッチすることで自分の思考と対話する。

状況を設定して誰かの問題を解決するものづくり活動

年間の活動以外にも1日で参加できるワークショップをやっていました。

つくって終わりではなく、動かして成果を発表する

半年に1度成果発表をポスターセッションしていました。

技術者と子どもを繋ぐ場をつくりたい

学校の中だけでは得られない情報や経験があります。技術者や研究者やクリエイティブに関わる人たちの生の情報は刺激であり、貴重です。そういった機会がなくキャリアを狭めてしまう可能性があるのはもったいなく思います。 メンター、アドバイザー、ロールモデルとして最新の情報や技術者としての考え方、どんな想いで進路を決めたかといったパーソナリティの情報を提供していただけるとありがたいです。
その一環としてYouTubeでは講師のインタビュー動画を掲載し始めました。技術者はもちろんですが、未来を担う人たちの目標となればと思っています。
こんな話題が提供できる、中高生向けに話してみたいという方がいましたらぜひご連絡ください。
リアル・オンライン問わず啓発経験に繋がることが目的です。
具体的にはまだ決まっていませんが、子どもたちの研究発表の参加や、講演をしていただければと思います。またハッカソンなどもできないかと考えています。
まだまだ妄想の域ですが具体化できるよう頑張ります。
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