定番講座

カカオはどこから来て、今どこにいて、これからどこへ行くのか?

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チョコレート関係者には必須のセミナー

カカオのセミナー

5/20 チョコレートにおける油脂の結晶化とファットブルーム 開催予定 Web受講あり

なぜ人気なの?3つのポイント
1. チョコレートの権威が解説

カカオとチョコレートの将来を多面的な角度から掘り下げていきます。

佐藤清隆先生 2. 豊富なデータと最先端の話題

チョコレートビジネスとの関連も含めて、カカオの基礎知識から最新動向までを様々なデータを用いながら俯瞰します。

講義の様子 3. カカオの試食あり

143年前に世界で初めてミルクチョコを作ったスイスのダニエル・ペーターの手書きの実験ノートを解読し試食。

カカオの試食
課題を解決しよう!
よくあるニーズ
  • カカオについて詳しく勉強したことないから勉強してみたい
  • チョコレートやカカオに関する最新の動向や見解が知りたい
  • サイエンスの面白いネタを探している
到達目標 GOAL
  • カカオの起源と分類に関する知見
  • カカオの生育(とくに発芽)と温度環境の関係の理解
  • 生産地や品種によって異なるカカオ豆の特徴の理解
  • 中南米とアジアのカカオ生産地域の実情の把握
  • チョコレートビジネスの最近の傾向や世界の流れの把握
このセミナーではよくある悩みを解決するためのゴールを設定しています
受講の対象者商品開発ショコラティエ趣味
  • チョコレート業界に携わっている技術者
  • ビーン・トゥ・バー チョコレートのお店を営んでいるようなショコラティエの方
  • カカオやチョコレートに興味のある方
受講者の声
  • カカオ豆の味を決める要因、各国の発酵させ方の違いは、開発業務において役立ちそうだと感じた。
  • 統計資料や写真が豊富で理解が深まった。
  • 試食したミルクチョコレートは、明らかに独特な風味を感じ、大変興味深かった。

講師 佐藤清隆 博士 の紹介

佐藤清隆先生
佐藤清隆先生。広島大学 名誉教授 工学博士であり一般社団法人ショコラミル-インタナショナル 代表理事。 専門は食品物理学で、特に食品油脂の物理学的な研究における世界的権威。現在は大手食品関連メーカの技術アドバイザーを務める他、国内外の学協会からの招待講演も数多く行っている。これまでに、アメリカ油化学会「Stephane S. Chang賞」(2005年)、世界油脂会議「H. P. Kaufmann Memorial Lecture賞」(2007年)アメリカ油化学会「Alton E. Bailey賞」(2008年)、ヨーロッパ脂質科学工学連合「脂質工学賞」(2013年)などを受賞。また、著著書には、『チョコレートの散歩道』(エレガントライフ、2013年)、『脂質の機能性と構造・物性』(共著,丸善出版,2011)、『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』(共著,幸書房,2011)、『製菓用油脂ハンドブック』(監修,幸書房,2010)などがある。
担当からコメント
講師の講義は、40年以上にわたる食品油脂の物理学的研究や国内外の企業・研究機関との幅広い研究交流などから得られた様々なデータや知見が多く盛り込まれている。また、多角的な視点から解説、アドバイスをしてくれるため人気が高い。 講義する佐藤清隆先生

研修内容

近年、我が国においても「チョコレートブーム」が起きているが、その一因にはカカオの健康効果が広く消費者に受け入れられてきたことがあると思われる。さらに、これまで個人レベルのチョコレート消費量が欧米に比べて少なかった地域で、チョコレートの消費が増加している。世界のカカオ豆の需要については、年間700万トンという研究報告がある。しかしながら、世界のカカオ豆の供給量は、過去数年で常に450万トン前後を推移している。このように、需要が供給を大きく上回っているにもかかわらず、今後のカカオ豆の生産については悲観的な見通しが多い。その最大の理由は、カカオ豆の市場価格が生産者のモチベーションを押し下げていることと、カカオ生産地全体の「高齢化」である。そこに至る原因は根深いので、今後のカカオ豆の安定供給は予断を許さないといえよう。さらに「高級志向」に後押しされた、いわゆる「プレミアムカカオビーンズ」をめぐる競争も激しくなっている。カカオ豆を輸入に頼っている我が国において、これからのチョコレートの将来を見通すうえで、あらためてカカオをその原点から理解する時期に来ているのではないかと思われる。すなわち、カカオの起源と分類やカカオの生育環境、生産地や品種によって異なるカカオ豆の特徴、各地のカカオ生産の実情、そしてチョコレートビジネスの最近の傾向と将来を俯瞰する必要がある。 本講義では、関連するテーマに関する最近の研究成果を整理するとともに、講演者の経験(とくにカカオ豆の発芽実験や、アジア・中南米のカカオ農園訪問)に基づいて、カカオのサイエンスとチョコレートの将来を多面的な角度から掘り下げてみたい。
<☆プログラム>
  • Ⅰ.カカオの起源
  •  1.最後の大氷河期とアマゾン源流域
  •  2.カカオ栽培の痕跡(文献整理)
  • Ⅱ.カカオの木の生育環境
  •  1.カカオ豆の成分とココアバター
  •  2.植物細胞中のリピッドボディ
  •  3.カカオ豆中のココアバターの融解・結晶化
  •  4.カカオ豆の発芽実験と自生条件
  •  5.カカオの木の成長の最適温度
  • Ⅲ.カカオの分類と特徴
  •  1.遺伝子群解析による分類(文献整理)
  •  2.品種によって異なるカカオ豆の特徴
  •  3.カカオ豆の生産をめぐる最新事情
  • Ⅳ.中南米とアジアのカカオ生産地域の実情
  •  1.カカオの栽培地域の変遷
  •  2.カカオ農園:中南米
  •    (ベネズエラ、エクアドル、ホンジュラス、メキシコ)
  •  3.カカオ農園:アジア
  •    (インドネシア、ベトナム、スリランカ、フィリピン)
  • Ⅴ.チョコレートビジネスの最近の傾向と将来
  •  1.ヘルシー志向
  •  2.純正志向
  •  3.新機能の付与
  •  4.カカオ豆の生産をめぐる最新事情
  • Ⅵ.特別イベント
  •  1.ダニエル・ペーターのミルクチョコの再現と試食
  • ⇒143年前に世界で初めてミルクチョコを作ったスイスのダニエル・ペーターの手書きの実験ノートを解読。彼の方法で作った粉ミルクを再現し、それを使ったミルクチョコレート(9月から広島のクラフトチョコレートの店「クレマ」より販売開始予定)を試食します。
  •  2.世界各地のカカオ豆の試食
  • ⇒マダガスカル、フィリピン、ソロモン諸島、メキシコ、スリランカ、インドネシア、ブラジル(アマゾン中流域)などで取れたカカオ豆(ロースト済み)を試食します。

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