講師:株式会社サーマルデザインラボ 代表取締役 国峯 尚樹氏
1977年に沖電気工業㈱入社。PBX冷却方式の開発・研究、パソコン、FDD、HDD等の熱設計、冷却方式開発、設計プロセス改革および熱設計手法開発に携わり、2007年(株)サーマルデザインラボを設立。現在は熱設計を中心としたコンサルタントとして活躍している。著書に「熱設計完全制覇」(2018日刊工業)、熱設計と数値シミュレーション(2015年 オーム社)、トコトンやさしい熱設計の本(2015年日刊工業)などがある。
※この講座は2020年12月から配信開始しました。
講習会について
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- Ⅰ. 機器放熱のイメージをつかもう
- 1. ミクロに見た熱移動
- 2. マクロに見た熱移動 (オーム則で扱う)
- 3. 熱抵抗と熱流束が熱設計の基本
- Ⅱ. 熱伝導のメカニズムと熱伝導による熱対策
- 1. 熱伝導性能を増すのは3つのパラメータのみ
- 2. 異方性等価熱伝導率の計算と基板の放熱性能
- 3. 接触熱抵抗とその低減
- Ⅲ. 自然対流メカニズムと熱伝達促進
- 1. 温度境界層が放熱を悪くする
- 2. 熱源やヒートシンクの形状・姿勢と放熱能力(熱伝達率計算)
- 3. 鳥配置で境界層の干渉を避ける対策
- 4. 最適フィン枚数は境界層厚みで決まる
- 5. 物質移動に伴う熱移動 モノが動けば熱も動く
- Ⅳ. 熱放射(輻射)のメカニズムと伝熱促進
- 1. 放射の基本原理と電磁波のふるまい
- 2. 放射率と吸収率
- 3. 筐体内側の塗装で部品温度を下げる方法
- 4. 樹脂筐体とアルミ筐体はどっちが冷えるか
- Ⅴ. 数値計算のための手法(Excelの活用)
- 1. 熱回路網法による定常計算
- 2. 熱回路網法による非定常計算と温度制御例
熱は身近な現象であり、感覚で捉えられるが、いざ定量化しようとすると極端に難しくなる。それは複数の異なった伝熱メカニズムが複雑に絡み合うためである。こうしたことから勘で設計してシミュレーションで検証する「後出し」スキームが定着することになる。しかし「失敗しない熱設計」のためには目標温度を実現するための放熱機構や構造を導き出す必要があり、伝熱知識が不可欠となる。 本講座ではここでは熱設計で押さえておくべき、ポイントを熱伝導、対流、放射、物質移動に伴う熱移動という4つの観点にわけて説明し、定量予測のための基礎式とその意味について理解を深める。論理的、定量的な伝熱の基礎知識を身に付ける事を目標とする。
- 1. 伝熱のメカニズムや用語、単位の理解
- 2. 伝熱基礎式とそのパラメータ(設計のための制御因子)の理解
- 3. 数値計算のための手法(熱回路網法)について概要の理解
22,000円(税込)
約3時間
アカウント発行日から4週間
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