官能評価の主成分分析についてデータの標準化をしている図をよく目にしますが、標準化する場合としない場合の使い分けはどのようにしているのでしょうか。機器分析の結果と合わせたりなど単位が違う場合標準化する必要があり、官能評価の結果のみの場合は標準化しない方がばらつきの少ない項目のデータの重みづけが大きくできるという理解でいいのでしょうか。
<回答>
主成分分析では、すべての変数同士の相関行列をもとにして分析をします。
通常の場合、変数同士の相関行列を求める手順は、最初にローデータを入力し、次に入力された各変数のデータを標準化してZ値を求め、そのZ値を使って相関係数を求めます。
多くの統計ソフトでは、上記の手順で解析が行われると思いますが、統計ソフトによっては、入力段階でZ値を入力する必要があるのかもしれません。
主成分分析の結果、各試料の主成分得点が得られますが、この主成分得点は標準化された値ですので、そのまま標準得点となります。
なお、変数ごとにデータの値の最小値と最大値や分散が異なり、これらを結果に反映させたいときは、相関行列ではなく、分散・共分散行列を使う方法もあります。
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