統計①の演習3について
「喫煙習慣があり群は食塩摂取量が多いために最高血圧が高い傾向がありそうだ」
という見方は確かにありますし,現状のデータでもそのように把握できると思われます.
ですので,このことを考えると,ひょっとすると,喫煙者は塩辛い味を好む傾向にあり,
そのために食塩摂取量が多くなる,ということは言えるかも知れません.
ただ,相関については,このこととはまた別とご理解下さい.
相関は,1つの変数の増減が,もう1つの変数の増減とどのように関係しているか,という度合いを示すものです.
全体の平均など特定の値を比較して,その大小でもって見るというのではなく,全体をぼんやりと見た上で,評価をするという感覚になります.
そのため,今回の内容については,
喫煙なし群の,「個々」の食塩摂取量と最高血圧の関係と,
喫煙あり群の,「個々」の食塩摂取量と最高血圧の関係を比較
した上で,総じて見れば,結果的に,喫煙あり群については,
それぞれ関係がある,ということが言えた,ということになります.
ただ,なぜ,喫煙なし群は,相関が見られないのか?ということについては,
その理由は,ここだけでは,確たる理由が言えません.
もしこのことを把握するのであれば,他のデータが必要になると思われます.
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この返信は2年、 9ヶ月前にT・Oが編集しました。