質問:フィッシャーの正確検定の例題について手順②で2人がAを嫌いで7人がBを嫌いとした確率を求めましたが、手順④では対立仮説を支持する2種類のパターンについて検討するのはなぜですか。
回答:例えば、t検定を行うときに検定統計量のtの値を求め、そのt値になる確率だけでなく、そのt値以上になる確率もすべて求めて、それらを加算した確率が5%以下であれば、5%水準で有意とします。χ2乗検定の場合も同じで、検定統計量のχ2乗値を求め、そのχ2乗値になる確率だけでなく、そのχ2乗値以上になる確率をすべて求めて、それらを加算した確率が5%以下であれば、5%水準で有意となります。
フィッシャーの直接法も同様に考え、全体の有意確率は、手順②で求めた確率だけではなく、それよりもまれにしか起こらないケースの確率をすべて足し合わせた値になります。それよりも まれにしか起こらない ケースの確率というのは、手順②の度数の分布よりも、もっと偏った度数の生じる確率のことで、それらの確率をすべて加えると求める確率になるということです。
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この返信は1年、 10ヶ月前にT・Oが編集しました。