講師:共和真空株式会社 取締役 技術本部長 細見 博氏
1983年より共和真空技術株式会社にて、凍結乾燥に関する装置、システム設計や技術開発に携わる。新機械振興賞経済大臣賞、製剤機械技術学会仲井賞など多くの賞を受賞。学会発表やセミナーでの講演活動にも力を入れており、分かりやすい解説には定評がある。
※この講座は質問することができません。
※講師指定同業他社の受講はできません。
受講者の声
真空凍結乾燥機システムの概要。どの機器がどのような役割をしているのか知りたかった。図面や機器の写真で明確な場所とモノを把握しつつ、一つずつの機器についても数種類提示され、利点欠点を挙げながら凍結乾燥機の各部分の機能を知ることができた。凍結乾燥と聞くと乾燥工程において真空度等の乾燥プログラムで効率よく水分量をなくし、いかに製品の質を保つかが重要だと思いがちである。しかし氷結晶の出来かたが乾燥速度や製品の形状に最も影響するという予備凍結工程の重要性を理解することが要であると感じた。
講習会について
-
- Ⅰ. 凍結乾燥の基礎
- 1. 凍結乾燥の基礎
- 2. 乾燥の注意点、コラプス温度測定
- 3. 有機溶媒含有物の凍結乾燥
- 4. 真空制御の重要性
-
- Ⅱ. 凍結乾燥工程の詳細と注意事項
-
- Ⅲ. 食品用凍結乾燥機の機能
- 1. 凍結乾燥機の種類と構造
- 2. 凍結乾燥の各工程の説明
- 3. 乾燥プログラムの最適化
-
- Ⅳ.スケールアップ
- 1. スケールアップの問題点
- ① 装置基本性能の相違
- ② 試験機と生産機の伝熱相違
- ③ 温度、圧力の測定方式の違い
- ④ その他の相違
- 2. 生産機へのスケールアップ
- ① 試験製造の凍結乾燥条件と結果解析
- ② 生産機へのスケールアップ方法
- ③ スケールアップ時の留意点
-
- Ⅴ.今後の動向
- 1. 設備のFSSC22000対応
- 2. ハード・ソフトの改善
- 3. 生産コストの削減
-
- Ⅵ.高機能食品への対応
- 1. 健康食品GMPの導入
- 2. 生産環境の改善
- 3. 冷媒の規制問題
- 4. 密閉式凍結乾燥機について
-
- ・凍結乾燥の基礎知識
- ・品質向上とコストダウンのための手法
- ・凍結乾燥を始める際の注意点
- ・これからの凍結乾燥機設備の動向
凍結乾燥技術は、材料を凍結させたのち氷を昇華、水分を除去し食品を乾燥させる事で、食品の風味や栄養素などを落とす事なく、食品の保存性を飛躍的に高める手法です。本講座ではまず、凍結乾燥のメカニズムや他の乾燥法との違いについて、基礎的な部分から説明します。次に、凍結乾燥食品を製造する各工程を説明し、何処に注意をするべきか、乾燥プログラムの最適化の考え方等を、実際のトラブル事例を基に解説します。また、凍結乾燥食品の生産にあたり、品質保全のためのFSSC22000対応や、コンタミネーション対策、さらには製造を効率化するためのポイントを解説します。最後に、最近増加している従来の装置では生産の難しかった高機能食品の話題について、新しいタイプの密閉式チューブ凍結乾燥機の紹介をしつつ解説します。
22,000円(税込)
約2.5時間
アカウント発行日から4週間
※テキストは申込の翌営業日以内(休日を除く)に発送
カード決済または請求書送付後の振込
カードでのお支払いをご希望の方は申込時にその旨をご記入ください。
お申込みフォームから(支払い期限:請求書発行日の翌月末まで)