テックデザインtop › フォーラム(掲示板)一覧 › テックデザイン講座 質問と回答集 › 官能評価 › 識別試験法【テックデザイン官能評価シリーズ】
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T・OキーマスターT・Oキーマスター
tdo2020101602質問
本質的なことについては、「超幾何分布」を学び、理解していきたいと思います。
また、修正された検定表を見て、使い方はわかりました。
しかし、この表にt(サンプル数、最大マッチング数)が出てこないのは、なぜでしょうか?
事例で6組中4組が正しい組み合わせの場合:表4のn=1の場合、Sの値は4なので、
5%の危険率でパネリストは認識能力があるとしています
例えば、10組中4組が正しい組み合わせの場合、同じロジックが成り立つのでしょうか?また、配偶表の検定表(t個と(t+1)または(t+2)個の試料をマッチさせた時)
5%水準ではtが表にあり、繰り返し数のnがありません。tもnも必要だと思うのですが、ここがわかりません。
理解のために、ご助言をいただけないでしょうかtdo2020101602回答
t個同士で繰り返しのない場合,t対の内,正しくマッチングされる数sの値は,tが4以上になるとtにはほとんど無関係になります.
実際に,tが4以上になったときのP(s)を計算してみると,tが増しても,P(s)の値にほとんど変化が生じないと思います.
ですから,10組中4組が正しい組み合わせでも,8組中4組が正しい組み合わせの場合でも,同じ基準(sが4以上)という関係は変わらないことになります.
t個と(t+1)個または(t+2)個の試料をマッチさせた時は,これも同じで,tの数が3個と4個と5個の場合は,同じ基準(sが3)で判定され,tの数が6以上の場合は,t個と(t+1)個では,sが4個以上で有意になり,t個と(t+2)個では,sが3個以上で有意になります.これは,tが6個でも7個でも同じ基準になります.T・Oキーマスターtdo2020101602質問
2点識別法では、「味を変えるために何かを加えたなど、違っていること」が前提としているため、片側検定でした。
しかし、味を変えるために加えた何かを確認できず、機械測定の場合、その方法が確立されているとは言い難い場合は、両側検定という理解でいいでしょうかtdo2020101602回答
機械測定で得られた結果の信頼性や妥当性に問題があるとしても,その機械測定の結果と官能評価との結果の関係を探りたいということでしたら,片側検定をすることになると思います.その結果,有意にならなかった場合,機械測定の結果を疑うのか,官能評価の結果を疑うのかということになりますが,機械測定で同じ試料で繰り返し測定した場合に,結果が不安定であるというような証拠があれば,機械測定を疑うことになるでしょうし,大事なのは,人間が感じる感覚に対する主観的な評価の方であるという立場に立つのであれば,この場合も,機械測定を疑うことになるのではないでしょうか.T・Oキーマスター<質問>
3点識別法などで差異が出ずらい場合に他の方法と組み合わせてなんとかできるものなのか知りたいです。
<回答>
パネルの選択の問題の可能性があります.どのような基準で選択したのでしょうか.比較する特性が明らかな場合は,2点識別法の方が識別力が高いといわれてますので,2点識別法を試してみるのもいいかもしれません.tech-od-670参加者確率に不慣れなため初歩的な質問と思いますが、配偶法の計算について質問がございます。
t個同士のマッチングで繰返しの無い場合に、4対のうち2対が正しく組み合わされるときの計算例で
3対の確率がゼロになり、4対の確率より低くなるのはなぜなのでしょうか。
4対中3対が組み合わされる=残りで1対が組み合わされるはず=確率が存在しない、ということでしょうか。
理解が足りないため、ご教示いただきたく存じます。⇒例えば、a, b, c, dという4つの試料と、a’,b’,c’,d’という4つの試料が用意されていて、aとa’、bとb’、cとc’、dとd’を組み合わせれば、4組とも正解だったとします。
この場合、aとa’、bとb’、cとc’が正しく組み合わされたとすると必然的に残りのdとd’が組み合わされて正解にになってしまいます。つまり、3問正解したら残りの1問は必然的に正解することになるため、3問正解で1問間違いということは起こりえないのです。tech-od-709参加者3点識別法について質問があります。基本的な質問で申し訳ございません。
従来品Aと改良品Bがあったとして、AとBは識別できるか見るために、50人のパネルにAAB(25人)またはABB(25人)のいずれかの組み合わせで与え、
異なったと思うものを選ばせた。結果、組合せによって識別有無に差があった場合、AとBの製品に差はあるといえますでしょうか。
また、このような評価を行う場合は、AABまたはABBを個別で評価するのではなく、全パネルの正答数で評価すべきでしょうか。
ご教授頂けると幸いです。有意水準1%の場合
組合せ 正解者数 識別
AAB 11 不可
ABB 15 可回答
3点試験法の場合、個々の評価者にAとBの識別試験をn回行って、n回の内、何回正解したかで、各個人がAとBを識別できるか否かを調べるものと、n人の評価者に、それぞれ1回ずつAとBの識別試験を行って、n人の内、何人がAとBを識別できたかということで、AとBに識別可能な違いがあるかを調べるものの、2つのタイプの試験があります。
今回のご質問は、後者のタイプの3点試験法の結果の処理のことだと思います。
結論から申しますと、AABとABBの2条件の結果をあわせたもので、検定します。つまり、評価者(n)は25+25=50名で、正解者(k)は11+15=26名ということになります。
この結果を用いて、2項検定を行うか、検定表を用いて検定します。
検定表によれば、n=50,k=26の場合、正答数(k)が26以上であれば1%水準で有意になりますので、今回のデータでは、1%水準で有意となり、試料AとBは危険率1%で識別可能な違い(有意差)があるといえると思います。- この返信は2年、 3ヶ月前にT・Oが編集しました。
T・Oキーマスター配偶法について、正解数S=3の時、正解する確率が3個以上正解したときの確率を求めるのはなぜですか?(正解できたのが3つならば、正解が1個の時の確率、2個の時、3個の時を求めるのでは?と思ってしまい、考え方を教えていただきたく、ご質問させていただきました。)
例えばt検定で説明すると、自由度が5で片側検定で得られたtの値が2.015の時、5%水準で有意になります。この5%というのは、t分布の横軸の値が2.015の時だけの確率ではなく、t分布において、t値が2.105以上のすべてに対する確率なのです(t分布で、t値が2.105以上の面積に対応します)。配偶法は、超幾何分布が当てはまるともいわれているようですが(この点は、私はあまり詳しくありません)、配偶法もt分布と同じような考え方ができます。正解数が3の時の確率は、3個だけ正解する確率ではなく、3の確率に4と5の確率を加算したものが有意確率になり、その有意確率が0.05以下であれば5%水準で有意になります。なお、2点試験法や3点試験法は2項分布が当てはまりますが、これらも同様のことがいえます。3点試験法の場合、10回中8回正解した時は、10回中8回正解する時の確率と9回正解する時の確率と10回正解する時の確率を加算した値が有意確率になります。
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