このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 熱殺菌工学基礎編 [講習会詳細] | テックデザイン
※お申込前に「注意事項」をご確認ください

オンデマンド講座にて数多くの受講者、サポートをしてきた講座が初めて対面で開催されます。
オンデマンド講座と違いコミュニケーションを取りながら進めますので、基礎編といいつつも最終的には実務で活用できるレベルまで到達するようサポートします。
もちろん自社の課題についてはこの研修の中で解決も可能です。

 

熱殺菌工学基礎編

 

熱殺菌をもう一度学びなおしたい方のために

コード tds20250924t1
ジャンル 食品
形式 対面セミナー
日程/時間 2025年 9月 24日(水) 10:30~16:00
会場

関西大学 東京センター(東京 東京駅 大手町駅)

ご案内事項 熱殺菌工学オンデマンド講座版はこちら
受講期間1年のオンデマンド講座が+37,400円で受講可能です。予習・復習に活用してください。
受講料
(申込プラン)

会場受講: 39,600円 (消費税込)

会場受講+熱殺菌工学オンデマンド講座: 77,000円 (消費税込)

 

●講師

一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズ 代表理事 テックデザインパートナー講師 広田 鉄磨

ネスレのグローバル組織で海外勤務を 13 年経験、地方や国によって大きく食品安全の概念や座標が異なることを体感。帰国後は その経験をもとに 厚労省の HACCP 教育ツール開発グループメンバー、農⽔省主導の JFSM 創設準備委員会メンバー、JFS-A,B 監査員研修のテキスト編集。関⻄大学特任教授として食品安全を教えるかたわら 自ら創設した 一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズの代表理事となって現在に至る。

●詳細

1.微生物の性格の多様性
 D値、z値
 個体に起きていること
 集団に起きていること
 結果としての微生物の耐熱性の多様性
 微生物は人間が作り出した環境へも対応している

2.殺菌値の計算
 実際に殺菌値を計算してみよう
 殺菌値とは
 なんでFo値なんてものが?
 それにはボツリヌス菌による事件が背景に
 HACCPの沿革
 ボツリヌスは耐熱性芽胞を作る
 F値計算に使うzは5または8または10だけか?
 目標の設定を困難にするもの
 F値をExcelで計算してみる

3.殺菌手法のあれこれ
 手法とは?
 忘れてはいけないこと
 熱のかけ方・かかり方
 UHT・HTSTにおける間接加熱式
 UHT・HTSTにおける直接加熱式
 UHT・HTSTなどの連続殺菌機で失敗することもある
 ホットパックの話
 レトルトの話
 熱分布が均一であることを調べる熱分布検証
 熱分布の改善のために
 レトルトですら失敗することもある
 熱浸透検証(流動物)
 熱浸透検証(固形物)
(興味があれば)低温調理への応用
 流動物と固形物の混合体
 熱殺菌における検証の概念の基礎
 包材の選び方
 細菌が増殖する3要素、細菌の自己防衛機能としてのバイオフィルム生成

4.理解度チェック

5.熱殺菌担当者として将来考えておくべきこと



<習得事項>
熱殺菌の基本が学べます。
この研修の中で明確になるのは今までどっかで習ってきたようなFo値計算できればすべてがうまくいくといった上っ面のソリューションではなく、F値計算式ですら菌の性格によって変化させないといけないこといったことを学びます。
熱の伝わり方によっては思ってもみなかった結末を招いてしまうこと、そしてさらに熱単独がオールマイティーなソリューションなのではなく包材の特性や(バイオフィルム生成に代表される)菌の独特な行動なども考慮しながら進めていくものだという理解にいざないます。
今まで習ったこともない内容が頻出してきて、この研修をもって熱殺菌の奥の深さを体感することができますよ。熱殺菌のファンがどんどん増えてくることを期待しています。

<講師の言葉>
「本講座に参加して修得できること」に書きました通り、皆さまにとっては今までに習ったことのない内容がどんどん出てきてびっくりなさることでしょう。そうなんです、熱殺菌という言葉が持つ古臭いイメージに縛られてしまって、そこに内包されている人類が過去に直面してきた苦難の歴史とそれを打ち破るための試行錯誤に気づかないまま、申し訳ないですが熱殺菌の上っ面だけを学習なさって来たというのが実際なのではないでしょうか?他の研修機関も批判に値します。10年一日100年一日のようにセピア色になり果てたFo値計算を繰り返し教え続けている。Fo値計算だけやっていればすべてうまくいくとでも言わんばかりに。そんな退屈な熱殺菌工学の概念をこの研修で打ち破ります。

 熱殺菌は進化し続けています。熱殺菌工学の勃興はナポレオンがヨーロッパ大陸を蹂躙していた1804年ころの兵士用の携帯食糧の開発が始まりでした。それから220年以上の年月が経過していますが熱殺菌工学はヨーロッパ・アメリカ、そしてグローバルでは常に発展を続けています。食品製造にかかわる技術の中では初めてグローバルな連携が出来上がっているわけです。それなのに日本では第一次・第二次世界大戦を通じての孤立化を経て、軍需対応のための缶詰生産技術をもって発展が停止し、グローバルな切磋琢磨の波にもまれることなく今に至っているのです。

 今回の研修の中ではすくなくとも第二次世界大戦の初頭から現在に至るまでの80年余の空白期間の中で世界で起きた変化を早回しで見ていただくことになります。

熱殺菌工学講座①︓⼊門編(微生物と殺菌値の計算)
熱殺菌工学講座②:初級編(殺菌手法のあれこれ)

など広田鉄磨がすでに上梓しているVODをご覧になってから参加なさると、少なくとも自分の頭の中で疑問点が整理されてからの参加となるので有益です。しかし多くの方々は熱殺菌工学の最初の関門であるF値計算ですでにへきえきとなさっているので、事前のVOD受講は必須ではありません。VODはこの研修に参加してもっと勉強しようとなった際の二段目学習用に置いておかれても結構かと存じます。

 ExcelでF値計算を実際にやってみるという作業がありますので、なじみの(Excel搭載済みの)PCを持参されたほうが学習の成果は上がります。しかしPCを持ってくるのは大変という方は研修中に講師が見せる手順を覚えて帰るだけでも十分かとは感じます。



  • facebook

  • 食添素材ナビ
       



      
ページTOPへ