このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 賞味期限・消費期限の設定:上級編 [講習会詳細] | テックデザイン
※お申込前に「注意事項」をご確認ください

この講座の入門編ともいえる「賞味期限・消費期限の決定方法・延長方法・検証方法」の中では現在期限にかかわるどのような問題が起きているのか、問題を解決するにはどうやればいいのかという問題を起点とした一問題一ソリューションの模索という単純化された方式で学んでいただくことに力点を置きました。しかし問題を解決するには物理化学・生物学的なツールだけでは無理で予見・探知を必要とする課題、消費者の心理の中にソリューションがあるものについては限られた時間の中ではカバーできませんでした。もっと複雑な問題の解決にチャレンジなさる方々のための足場を提供することをこの講座の目標としています。

 

入門の内容を受講していなくても受講可能です。

 

賞味期限・消費期限の設定:上級編

 

 

 

コード tds20241204t1
ジャンル 食品
形式 対面セミナー
日程/時間 2024年 12月 4日(水) 12:30~17:00
会場

関西大学 東京センター(東京 東京駅 大手町駅)

配信について 簡単な予習動画がありますので、事前に視聴してください。
ご案内事項 広田氏の熱殺菌工学受講者は11,000円引き
※申し込み完了後に割引します。これから熱殺菌工学を申し込む場合は先に熱殺菌工学のエントリーをお願いします。
受講料
(申込プラン)

会場受講: 39,600円 (消費税込)

 

●講師

一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズ 代表理事 テックデザインパートナー講師 広田 鉄磨

ネスレのグローバル組織で海外勤務を 13 年経験、地方や国によって大きく食品安全の概念や座標が異なることを体感。帰国後は その経験をもとに 厚労省の HACCP 教育ツール開発グループメンバー、農⽔省主導の JFSM 創設準備委員会メンバー、JFS-A,B 監査員研修のテキスト編集。関⻄大学特任教授として食品安全を教えるかたわら 自ら創設した 一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズの代表理事となって現在に至る。

●詳細

1.期限を規定する項目
・商品別に注意すべき項目(物理化学・生物学・栄養学・機能性成分・官能評価)
・それを律速している因子はなにか(温度、光、湿度など)
・因子のコントロールをどうやるか(遮断、抑制など)

2.とくに消費者がどう官能的に評価するかは最大級の期限律速因子となる
・「官能評価」の結果をどう「評価」するか
・段階的な期限延長というマーケティング上の手法

3.賞味期限・消費期限を延ばして何が得られるのか
・フードロスの削減?
・3分の1,2分の1ルールへの対応?
・異なる市場コンセンサスへの整合

4.延ばすか延ばさないかはリスクベネフィットコンセプトで判断
・延ばすことのリスクにはどのようなものがあるのか
・それよりかはベネフィットの方がはるかに大きいのか

 今までは賞味期限・消費期限を延ばすことは常に善であるという風潮の下議論が一方向に押し進められてきました。が当然のことながら期限を延ばすことにはリスクも伴います。期待したメリットが十分に得られずデメリットばかりが残ったのでは大変な苦労をして実現した期限延長も会社にとっては何の役にも立たなかったばかりか会社の経営に害を及ぼしたという結末となっても不思議はありません。他の多くの講座では延長するためにはどうすればいいというHowToを伝授することに専念してはいますがいざ延長してみたら何が起きるのかを想像してみてくれというものは全く存在していません。
 必ずバラ色の未来が約束されているのだからそんなことは心配しなくても良いとでも言いたげにも見えます。期限延長は必ず実現可能なものです。しかし期限延長には製造コスト、流通コストの増大ばかりか今までは認知されていなかった新種の問題の生起、それによる消費者苦情・消費者危害の増大といった問題も招き入れかねないのです。ただただ熱に浮かされたように期限延長にまい進することには大きな危険も伴いかねないのです。
 考えられるすべてのメリットとデメリットを書き出してみて本当にやるべきかやらざるべきか社内における広範な討議とその結末としての固い決意の形成のうえで実施されるべき案件といっていいでしょう。その点ではこの講座はHACCPの根底に流れる概念であるFailureModeandEffectAnalysisを新たな課題に向けて延伸しようとしている画期的なものだといえます。



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