このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 においのメカニズム・脳計測と客観的評価法 [講習会詳細] | テックデザイン
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食品・化粧品などの製品開発やマーケティング、生活環境評価に携わる方に大反響の講座をオンラインセミナーとして提供します!
においの知覚・受容のメカニズムと、においの客観的な計測・評価手法について、最新の脳科学の研究動向を含めて解説します。

 

においのメカニズム・脳計測と客観的評価法

 

 

 

コード tdo2020102001
ジャンル 人間科学
形式 オンデマンド講座
配信について 受講期間:アカウント発行から4週間
動画時間 約3時間
資料(テキスト) テキストは印刷したものを郵送します。
受講料
(申込プラン)

税込/テキスト付: 22,000円 (消費税込)

 

においのメカニズム・脳計測と客観的評価法

●講師

藍野大学・びわこリハビリテーション専門職大学 リハビリテーション学部 作業療法学科 教授 外池 光雄先生

【略歴】1963年静岡大学文理学部理学科物理学専攻卒業、同年4月に通商産業省工業技術院電気試験所入所。1985年工学博士号授与(大阪大学より)。以来、電子技術総合研究所・企画室併任・企画班長、大阪LERC生体エレクトロニクス研究室長、産業技術総合研究所ライフエレクトロニクス研究ラボ副研究ラボ長、千葉大学工学部メディカルシステム工学科教授、藍野大学医療保健学部臨床工学科教授(学科長)を経て2018年退職。現在、Aroma research編集委員長、食と健康研究会幹事。【研究内容】 生体医工学分野、嗅覚・味覚分野、脳科学分野、非侵襲脳計測分野、五感情報通信分野 / 匂いのメカニズムと匂いの客観計測の研究 / 香りの生体への影響と有用性・製品への応用研究 / 非侵襲脳機能計測法と香りの評価法の研究 / 脳疲労・ストレスと香りの生理・心理的影響の研究 / 匂いの記憶と情動に関する研究 / 匂いと認知機能、健康、老化防止の研究 【所属学会】 日本生体医工学会、日本味と匂学会、日本電子情報通信学会、計測自動制御学会、日本生体磁気学会、日本臨床神経生理学会、日本人間工学会、日本神経科学学会 など 【著書】 匂いとヒトの脳 ―脳内の匂い情報処理―(フレグランスジャーナル社:2011) / においと脳・行動(フレグランスジャーナル社:2003、共同執筆) / におい・香りの情報通信(フレグランスジャーナル社:2007、共同執筆) / 香りと五感 -香りで五感の機能と有用性を増進するー(フレグランスジャーナル社:2016、外池光雄編著) / 匂いの科学(朝倉書店:1989、共著)、他多数

●詳細

①脳の構造とはたらき
 脳の構造とその働きについて、脳の機能部位を表しているブロードマンの脳地図の紹介、脳の左右差、脳の可塑性、意識できる脳と無意識の脳の関係、発達障害と脳の関係など、最近の脳科学の知見などを紹介しながら専門外の人にも分かりやすく概説します。

②においの受容と嗅覚神経ネットワーク
 「におい・香りが生体にどのように受容されるか」はこの分野の大きな問題でしたが、近年においの遺伝子ファミリー群の発見を契機として、徐々に明らかになりつつあります。研究の歴史的な背景を交え、現在までに解明されている最新情報を解説します。

③脳内の嗅覚神経路と嗅覚中枢
 嗅球から脳の中枢部に送られる匂いの情報は、2種類の神経路を経由することが明らかになりました。この結果解明された、においを知覚する際にはたらく神経路や脳の部位について解説します。

④においの知覚と認知のメカニズム
 においの「知覚」と「認知」では、はたらく脳の部位や処理が異なっていることが脳磁図(MEG)の計測から明らかになっており、また、T & Tオルファクトメーターによる嗅覚検査においても、検知閾値と認知閾値の2種類の閾値が検査と治療の対象となっています。このようなにおいの知覚と認知のメカニズムを明らかにした「においのオドボール実験」について詳しく解説します。

⑤においの脳計測と客観的評価法
 におい・香りの非侵襲的客観計測法には、脳波(EEG)、脳磁図(MEG)、近赤外分光法(NIRS)、機能的磁気共鳴法(f-MRI)、陽電子放射撮像法(PET)など、様々な計測法があります。それぞれの計測法の計測原理と、その特徴について詳しく解説します。

⑥脳の進化論、及びにおいの記憶と情動
 においの記憶については、「プルースト効果」が有名です。プルースト効果はにおいの記憶が特別のものであることを示していますが、嗅覚は他の感覚よりも非常に長く記憶に残ることが明らかになっています。まず脳の進化論について述べ、におい・香りが記憶や情動と深く結びついている理由について詳しく解説します。

⑦脳科学の最新の動向、製品開発への適用と展望
 最近の脳科学研究において、脳細胞の中で再生機能を有している細胞は嗅覚系の細胞と海馬の細胞のみであることが明らかになりました。このことは、老化の防止、アンチ・エージング、スロー・エージングの観点からも非常に興味深く、嗅覚が極めて優れた神経系であることの裏付けであると同時に、嗅覚と健康との関係の深さが改めて示唆される結果です。このような、製品開発への適用のために極めて重要である最先端の脳科学を応用した今後の展望について考察します。

<本講座での習得事項>
 1.においの知覚・においの受容に関する基礎的な原理・仕組みの正しい理解を得ることができる。
 2.においがヒトの脳によって如何に知覚・認知されているかについて最新の知見が得られる。
 3.においの脳計測法と客観的評価法に関する特徴と具体的な知識を修得することができる。
 4.脳の進化論、においの記憶と情動の最先端技術の修得と製品開発への応用ヒントを修得できる。

<講義概要>
 ヒトはにおいをどのように感じているのか、においは脳にどのような影響を及ぼしているのかについて、脳科学の知見に基づいてにおいを客観的に計測・評価する手法に重点を置いて解説します。講義では、まず脳の構造とはたらきを概説した後、においの知覚と認知のメカニズム、続いて、においの脳計測法や、においに対する客観的な計測法・評価法について詳しく解説します。また、食品や健康への効果、他の感覚との関係などの理解を深めていただきます。さらに最新の動向・研究のトピックス、今後の展望についても紹介し、生活環境評価や製品開発業務に役立ててもらえることを目標にしています。



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