このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 世界の自動車電動化戦略と次世代HEV/PHEV技術の全貌 [講習会詳細] | テックデザイン
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EV過傾注の失速と中国の戦略変化により、HEV/PHEVが再評価されています。本講では、LCA観点での現実的な脱炭素ロードマップと、熱効率50%超を目指すDHE/DHTの最先端技術および自動車業界の今後の展望を解説します。

 

日・米・欧・中の自動車メーカーの戦略を徹底比較

 

世界の自動車電動化戦略と次世代HEV/PHEV技術の全貌

 

コード tds20270209z1
ジャンル 機械
形式 オンラインセミナー(Live配信)
日程/時間 2027年 2月 9日(火) 13:00~17:00
配信について ※見逃配信はありません
資料(テキスト) 電子ファイルを事前に配布します(WebサイトよりDL)
受講料
(申込プラン)

オンライン受講: 24,200円 (消費税込)

 

●講師

Touson自動車戦略研究所 藤村 俊夫先生

1980年トヨタ自動車工業入社。入社以来30年間、本社技術部にてエンジンの設計開発に従事。専門はエンジンの機能部品設計(噴射システム、触媒システムなど)と制御技術、および各種性能改良。2004年に基幹職一級(部長職)となり、将来エンジンの技術シナリオ策定に従事。2011年より愛知工業大学に出向(2015年に転籍)機械学科教授を経て2017年に独立。現在は自動車関連技術のコンサルタントとして活躍している。

●詳細

<対象>
専門的な知識は一切不要です。自動車業界の今後の展望にご興味のある方はぜひご受講ください。


<習得知識>
・自動車世界市場の過渡期における主要メーカーと中国の動向と戦略の理解
・世界の主要メーカーにおけるDHE/DHTの開発動向の理解
・次世代HEV/PHEV技術の理解


<プログラム>
Ⅰ. CO2低減は待ったなし! 燃料・電力の脱炭素化なくしてCO2削減目標達成は不可能
 1. 気候危機の現状と1.5℃目標の必達性
 ・気候危機の連鎖反応(1.5℃超過リスクと地球内炭素循環の崩壊)
 ・パリ協定・国連気候行動サミット・IPCC第6次報告に基づく削減目標の見直し
 ・カーボンバジェット(残留排出許容量)の限界と2030年岐路説
 2. 全セクターにおけるグリーンエネルギー戦略と1次エネルギーの転換
 ・輸送・産業・家庭・オフィス・電力セクターごとのエネルギー転換工程表
 ・電力・燃料のカーボンニュートラル化(グリーン電力と炭化水素系drop in fuel)
 ・オフグリッドプラントによるe-fuel製造プロセスと熱効率向上技術(SOEC共電解・メタネーション)

Ⅱ. 電動車の現実解はHEVおよびPHEV
 1. 自動車業界を取り巻く環境・技術課題と全方位開発の必要性
 ・効率改善(省エネ・軽量化)と脱炭素化(グリーンエネルギー)の両立
 ・原動機・電動車の分類(ICEV/MHV/HEV/PHEV/EV/FCEV)と技術難易度
 ・Well-to-Wheel(WtW)およびLCA(Life Cycle Assessment)観点でのCO2評価
 2. 電気自動車(BEV)の技術的限界と課題
 ・各国電源構成(エネルギーミックス)によるEVのWtW/LCA CO2排出量比較
 ・バッテリー性能のボトルネック(エネルギー密度、重量、コスト、充電インフラ)
 ・電池技術(Liイオン、全固体電池、Li空気電池)の将来ロードマップと現実的壁

Ⅲ. CO2削減と顧客ニーズを両立する現実的シナリオ
 1. 2030~2050年に向けた電動車(xEV)展開ロードマップ
 ・バックキャスティングによる理想的セールスミックス(新車・保有車の比率予測)
 ・車両サイズ・用途別モビリティの棲み分け(Small EV / Volume Zone / FCEV領域)
 ・先進国・新興国・地域別の事情に応じた2030年目標(CAFÉ/ZEV/NEV規制対応)
 2. 保有車を含めたCO2・石油消費量削減の実効策
 ・新車改良(軽量化・熱効率向上・MHS導入)による削減効果
 ・既販車CO2削減に不可欠なdrop in fuel(サステオ、e-fuel)の混合シナリオ
 ・2030年CO2 48%削減達成に向けたエネルギー構成とコスト影響

Ⅳ. 中国政府の電動化戦略と世界市場の動向
 1. 世界の自動車メーカーにおけるEV戦略の誤算と市場失速
 ・政治的優遇策・補助金依存型EVシフトの限界と需要減速の背景
 ・主要メーカー(トヨタ、VW、GM、Ford、ベンツ等)の業績・営業利益率比較
 ・EV過傾注による巨額損失とHEV再評価(全方位戦略の優位性)
 2. 中国のしたたかな電動化ロードマップと市場構造の闇
 ・NEV規制の修正経緯と「省エネ・新能源自動車技術ロードマップ」(HEV重視への転換)
 ・「EVで世界を席巻しHEVで完遂する」中国の長期戦略と自国メーカーの動き
 ・過激な価格競争(内巻)、過剰生産能力、サプライヤー支払遅延と政府の反不当競争介入
 ・中国市場におけるREEV(レンジエクステンダー)急拡大の背景と戦略的狙い

Ⅴ. 世界の主要メーカーにおけるDHE/DHTの開発動向
 1. ハイブリッド専用エンジン(DHE)の最新技術動向
 ・ガソリン熱効率50%超を目指す要素技術(高圧縮比、高膨張サイクル、急速燃焼、超リーンバーン)
 ・日本勢(トヨタDynamic Force、ホンダ) vs 中国勢(BYD Xiaoyun、吉利Leishen)の熱効率競争
 ・欧米・韓国メーカー(BMW、VW、ルノー、ヒョンデ)のDHE開発アプローチ
 2. ハイブリッド専用トランスミッション(DHT)の構造比較
 ・ストロングHEVの3大分類(シリーズ、パラレル、シリーズ/パラレル方式)の特性
 ・トヨタTHS(遊星歯車・マルチステージ)およびDual Boost(ラペルティエ型6速AT)の仕組み
 ・欧州・中国勢の多段DHT(ルノーe-TECH、長城・吉利の2~3段DHT、BYD DM5.0)の技術構造
 ・欧州エンジニアリング会社(AVL、FEV)と中国メーカーの委託・共同開発体制とルノー・吉利合弁

Ⅵ. DHE開発における主要技術のまとめと今後
 1. 熱効率向上のキーテクノロジー詳細
 ・高膨張比サイクル(アトキンソン/ミラーサイクル、可変動弁制御)とポンピングロス低減
 ・大量Cooled-EGR(MPL-EGR含む)による燃焼温度低下とNOx・冷却損失低減
 ・高タンブルポート(レーザークラッドバルブシート等)と高圧筒内直接噴射(GDI)
 ・ノッキング発生メカニズムと回避策(可変圧縮比VC-T等)
 2. 次世代燃焼・断熱技術と将来展望
 ・超リーンバーン(均質/成層)と高機能点火システム(プレチャンバー、レーザー点火)
 ・燃焼室の断熱化技術(シリカ強化多孔質陽極酸化膜による温度スイング)
 ・水素エンジンの課題(異常燃焼・過早着火)とDHE/ロータリーへの適用可能性

Ⅶ. まとめ
 1. 自動車産業存続とCO2削減を両立させるリーダーシップ
 ・根拠なきEVシフト論からの脱却と確固たる経営・技術戦略の確立
 ・2030年目標に向けたカウントダウンと企業の意思決定





<講義概要>
 自動車業界では2016年くらいから二酸化炭素(CO2)削減の手段として、走行中にCO2を排出しないEV(電気自動車)へのシフトが叫ばれるようになった。主因は、2015年12月のパリ協定の採択や、2016年9月に発覚した欧州VWグループのディーゼルの認証不正問題、リチウムイオン電池の登場などだ。
 その後、中国メーカーの安価なEVや手厚い補助金や優遇税制、先進性をアッピールしたテスラ車の拡大に誘導され、欧米各国はEV開発に邁進した。
 冷静に考えればお客様への負担が多く、LCA(Life Cycle Assessment)でカウントしたCO2は、電源構成により中国、インド、日本、米国などではEVのほうがHEV(ストロングハイブリッド車)のCO2よりも高くなる。本来はバランスに取れたHEVに補助金などの優遇策を与えるべきだったのである。案の状、2021年くらいからEVの販売台数の増加に伴い、多くの問題の顕在化により欧米メーカーのTopからの意見は慎重になり、2023年にはEVシフトから後退する具体的な動きが出てきた。新規EV事業の凍結、工場閉鎖、レイオフ、HEVの新規開発表明などだ。
 一方、中国メーカーは中央政府から様々な補助を受けてEV拡大を進めてきたが、安売り競争などで利益を得ることができず、倒産するメーカーが後を絶たない中、自国メーカーの総生産量で世界1位の日本メーカーを抜き去り、NEV保有でも世界で67%のシェアを占めるまでになった。ただ、健全な経営を続けて行くにはHEVが必要と認識していた中央政府は2026年1月から燃費規制を強化し、EVシフトからHEVシフトに方針転換した。勿論中央政府の動きに対し、主要な中国メーカーはこれまで水面下で欧州でトップクラスのエンジニアリング会社と共同で開発し、改良を続けて来たHEVを逐次導入すると表明している。対して、欧州メーカーの大半はHEV技術を持たない上、EV開発に傾注したことでエンジン開発も手薄になっていた。
 中国政府が考える戦略は「EVで世界を席巻する足がかりをつかみ、HEVで完遂する」であったが、日欧米の大半のメーカーはこれに気付くことはなかったのである。大手メーカーであってもストロングハイブリッド技術を持たないメーカーは、高機能なHEVのラインナップを揃えるにはまだ2~3年はかかり、その間に損失がさらに拡大すれば経営破綻に至るメーカーがあっても不思議ではない。
 本講義では以上のような背景・状況を踏まえた上で、最新技術から自動車業界の現状と今後の展望を解説していく。



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