<なぜ機械設計者にデッサンのスキルが必要なのか?>
設計者にとって”絵が描ける”ことは以下のような数多くのメリットがあります。
✓独自の視点を反映
デッサンを通じて、自分のスタイルや解釈を”実現案”に取り入れる、設計に個性を加えることができる。
✓感情や意図の伝達
線や陰影、構図を活用して、設計に込めた感情や意図を視覚的に表現することができる。
✓アイデアの具現化
抽象的なアイデアを具体的な形で描き出すスキルを有し、設計プロセスでの創造性を発揮することができる。
✓自己理解の深化
デッサンを通じて内面を探求し、自分の考えや感情を形にする事で、自己理解と自己肯定感を向上させる。
✓自由な発想の促進
自身の手を動かしながらスケッチを描くことで、頭の中の抽象的な概念が具体化でき、柔軟な思考が活性化される。
✓多様なアイデアの生成
様々なモチーフを描くことで、新しいインスピレーションを得る機会が増え、創造的な解決策を見つける力を身に付ける。
✓空間認識と俯瞰力の強化
観察と描画を繰り返すことで、設計対象の空間的な位置関係や全体像を把握する力を身に付ける。
✓制約下での創意工夫
鉛筆と紙というシンプルな道具で表現する過程で、限られたリソースの範囲内で多様な表現方法を模索する能力を体得する。
<本講座で得られる知識や技能>
本講座では機械設計におけるデッサンの基礎を学ぶことで、以下のような知識と技能の習得を目指します。
①観察力の向上
デッサンを通じて物体の形状、構造を正確に捉えるコミュニケーション力が養われ、設計の精度向上を図る。
②アイデア・発想の可視化技術
頭の中の抽象的なアイデアを迅速にスケッチできるようになり、設計プロセスの効率化向上を図る。
③コミュニケーション能力の向上
スケッチによる可視化で、チームやクライアントとの意思疎通を円滑に行い、設計意図を効果的・効率的に伝達・訴求する技術の向上を図る。
④創造力の促進
3D-CADなどの複雑操作を介在させることなく、発想を直観的に表現することで、新しいアイデアやインスピレーションを得やすくし、独創的な設計案創出力の向上を図る。
⑤デッサン・立体表現技術の向上
陰影や遠近法などの基礎技術が向上し、立体感や質感の表現能力の向上を図る。
<講義概要>
製造業のバリューチェーンでの製品・機械設計開発プロセスにおいて、商品企画~量産にいたるまで、実体のない企画案から製品実現まで、上流から下流への『ものづくり』のコミュケーションが不可欠です。その各過程で製品定義・伝達・共有・議論のため、“絵”や“図”が重要な要素となります。
そこで本講座では、企画構想~詳細設計~製作まで、特に重要な実体の3Dイメージを2Dで表現する投影図などの表現方法の全体をまず理解し、企画構想検討や議論などで多用される立体図の描画スキルの基本、さらには新規設計やアイデア創出にも有効な技能となるリアルなポンチ絵・デッサンの描画技能を体得します。具体的には、午前中、2D情報から立体図を描く基本的な斜投影図、等角投影図および穴などの機械的要素、特徴、遠近法などを含む外形・構図の描画法の基礎を実習・体得します。午後、対象の立体モデルを設定して、(業務に関連した?要相談・議論)ポンチ絵、それ以上レベルのデッサンが描けるまでのスキルを体得します。