このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 機能性糖質の特性と利用技術、製品開発の方向性 [講習会詳細] | テックデザイン
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機能性食品素材としての糖質について、今後の開発に役立つ知識(各種生理機能、差別化ポイント、利用技術、今後の方向性や求められる特性)を解説します。近年の低糖質トレンドをふまえ、安全を考慮した製品デザインについても紹介します。

 

機能性糖質の特性と利用技術、製品開発の方向性

 

~変遷と現状及び低糖質トレンドの中の将来展望~

コード tds20251219n1
ジャンル 食品
形式 オンラインセミナー(Live配信)
日程/時間 2025年 12月 19日(金) 13:00~15:30
配信について Live配信に加え【見逃し配信】も実施します。当日の受講が難しい場合は見逃し配信をご視聴ください(配信期間は10日間程度)
資料(テキスト) 電子データ(PDF)をダウンロード
受講料
(申込プラン)

通常価格: 24,200円 (消費税込)

 

●講師

小川技術士事務所 代表 技術士(生物工学部門) 博士(農学) 小川 浩一

大学院卒業後、食品製造会社(スタンダード上場企業)に入社。38年間で研究開発、営業、生産統括からコーポレートガバナンス部門までを経験。2023年9月、同社を退職後、技術士事務所を開業。食品産業の開発サポートや農産物加工販売の技術サポート、また食の最新話題をテーマとした講演活動を行う。(公財)静岡県産業振興財団 登録専門家。<所属学会等>日本技術士会(生物工学部会)、食品技術士センター

●詳細

Ⅰ.糖質の基礎とその役割
 1.糖質の基礎及び栄養学から見た糖質の役割
 2.二大甘味料、砂糖と異性化糖の変遷

Ⅱ.世界の低糖質トレンドと日本の状況
 1.糖尿病および肥満症の患者数
 2.世界保健機関(WHO)の要求事項~糖類摂取量制限および砂糖税

Ⅲ.機能性糖質の変遷と現状(整腸効果から免疫機能へ)
 1.機能性オリゴ糖の特性とその利用技術(フラクト・ガラクト・乳果オリゴ糖、ケストース等)
 2.水溶性食物繊維の種類、構造、製法及び利用例(難消化性デキストリン・グルカン等)
 3.糖質消化吸収遅延効果・内臓脂肪蓄積抑制効果を持つ糖質の利用例(パラチノース、
   アラビノース、アルロース等)

Ⅳ.⾼⽢味度⽢味料(⾎糖値を上昇させない甘味材)
 1.天然系⽢味料の特徴(ステビア、グリチルリチン、羅漢果等)
 2.⼈⼯⽢味料のメリット・デメリット(アスパルテーム、アセスルファムK 等)

Ⅴ.糖アルコール類(シュガーレス甘味材)
 1.ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、還元⽔飴等の利⽤技術
 2.有⽤性や差別化ポイント

Ⅵ.最近の安全性情報と利⽤上注意すべき点
 1.「塩は毒か?」、⾷品のリスクアセスメント
 2.糖質や⾼⽢味度⽢味料の摂取制限は必要か?安全を考慮した製品デザイン
 3.機能性糖質の開発の方向性

<習得知識>
・機能性糖質が持つ各種生理機能、差別化ポイント、利用技術を把握したうえで、
 機能性糖質を用いる自社製品の開発・展開につなげる。
・機能性糖質の変遷を知ることで開発の経緯、製造法、特性等についての造詣を深め、
 今後の開発の方向性や求められる特性について把握する。
・健康に及ぼす糖質の安全性及び糖質に係わる世界のトレンドについて最新の情報を得る。

<講義概要>
 日本では戦後の砂糖不足を経て、1970年代以降、でん粉から甘味を持つ糖化品(ブドウ糖、水飴、異性化糖等)が大量製造されるようになりました。高度成長後の飽食の時代、1980年代以降は、糖質の過剰摂取が原因とされる虫歯、肥満、糖尿病といった疾患が社会問題化しました。この状況に対し、抗う蝕、血糖値上昇抑制、整腸効果等の社会的ニーズにこたえる形で、機能性糖質が開発されました。生理機能を有する機能性糖質には難消化性オリゴ糖、水溶性食物繊維が含まれます。機能性糖質の分野は酵素により製造されるオリゴ糖の開発が盛んとなった日本が世界をリードしてきました。これら難消化性のオリゴ糖や食物繊維はその後、数十年かけて様々な生理機能が確認され、最近では免疫機能も多方面から研究されています。また1980年代以降に開発された高甘味度甘味料(ステビア、アスパルテーム等)は甘味を感じながらも血糖値が上がらない、摂取カロリー低減というメリットがありますが、最近ではいろいろな角度から安全性が研究されています。糖化品を原料とする糖アルコールは、糖質のカルボニル基に水素を添加(還元反応)した糖質の総称で、消化吸収されにくい(シュガーレス甘味材)という特徴を持っています。
 本セミナーではこれら機能性糖質の製造方法、有用性、差別化ポイント、食品加工分野への利用技術等を開発者、販売者へのインタビューを交えて紹介し、自社製品の設計に役立てていただくよう解説します。また糖質の過剰あるいは長期摂取による健康への影響について最近の学術論文を紹介し、知っておくべき、糖質の安全性情報について解説します。さらに最近の世界の低糖質トレンドの中、今後の機能性糖質の開発の方向性について言及します。



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