このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 飲料製造における殺菌および充填技術の基礎と微生物事故防止 [講習会詳細] | テックデザイン
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飲料の製造現場において必須の、充填前の殺菌技術、微生物の死滅曲線(TDT)とD値・Z値の関係、芽胞菌対策、各種薬剤の殺菌効果、アセプティック充填を含む充填技術、微生物事故防止対策を、講師の経験談や動画を交えわかりやすく解説します。

 

飲料製造における殺菌および充填技術の基礎と微生物事故防止

 

~ ミネラルウォーター・ソフトドリンク・アルコール飲料(Ready To Drink)~

コード tds20250805m1
ジャンル 食品
形式 対面セミナー
日程/時間 2025年 8月 5日(火) 10:00~17:00
会場

都内中心部で調整しております。(東京(調整中))

資料(テキスト) カラー印刷製本テキストを当日配付
ご案内事項 <受講対象>
飲料工場の製造部門・品質保証部門の新入社員、若手スタッフ、将来の部門長やリーダーを目指している方などにおすすめ!
受講料
(申込プラン)

通常価格: 37,400円 (消費税込)

早割価格: 29,920円 (消費税込) ※6/5までの申込

 

●講師

㈱ティーベイインターナショナル 代表取締役 技術士(生物工学) 松田 晃一

1984年京都大学農学部食品工学科微生物生産学研究室卒業、キリンビール入社。全国6工場のビール&飲料工場で醸造、パッケージング、品質保証、工場建設を担当(計23年)。そのうち、パッケージング&工場建設が長く計18年従事。その中でいわゆる製造側(プロセス側)と設備設計施工側(エンジニアリング側)の双方の考え方、知識を学ぶ。専門は生物系だが、工場建設で機械と電気も経験。4年間のパッケージング研究所ではペットボトルの軽量化、バリア技術の開発に従事。キリンビバレッジ生産本部技術部長を最終ポジションに、キリン勤続30年で早期退職制度を選択し退職。自身の飲料ビジネスコンサルタント会社を2015年3月に設立、現在に至る。MBA、エネルギー管理士、公害防止管理者(大気・水質・騒音)、放射線管理者(第二種一般)、ビール検定2級、FSMS審査員補、英検準1級、通訳案内士(英語)、ドイツ語検定3級等の資格を持ち講演も多数。著書に日刊工業新聞社「おもしろサイエンス 飲料容器の科学」、NTS社「ボトリングテクノロジー(共著)、日本醸造協会誌「ワンウエイケグについて」119 (11), 577-587, 2024などがある。

●詳細

Ⅰ.ミネラルウォーター・飲料・アルコール飲料市場のトレンド
  1.ミネラルウォーター(MW)
  2.飲料
  3.アルコール飲料

Ⅱ.飲料の特性(栄養分、pHなど)による殺菌と充填
 1.Hurdle理論
 2.水分活性
 3.温度
 4.栄養分
 5.飲料のpH
 6.炭酸の有無
 7.カテキンなどの抗菌成分の有無

Ⅲ.微生物熱殺菌の基礎
 1.TDT曲線
 2.D値とZ値
 3.F値とは
 4.ボツリヌス菌
 5.PU値とは
 6.清涼飲料水のpHごとの殺菌条件
 7.芽胞菌
 8.フラットサワー菌、好酸性耐熱性菌
 9.シュガーエステル 
 10.清涼飲料水の指標菌に基づく微生物管理

Ⅳ.飲料充填前 殺菌&除菌技術
 1.設備の洗浄と殺菌
 2.中味殺菌器の殺菌
 3.加熱殺菌設備
  ①シェル&チューブ
  ②プレート式熱交換器
  ③パストライザー
 4.伝熱原理
 5.乱流束とレイノルズ数
 6.微生物管理レベルの悪化要因
 7.容器殺菌
  ①オゾン
  ②微酸性電解水
  ③過酢酸
  ④過酸化水素
  ⑤電子線殺菌
 8.充填機周辺の飛び込み防止

Ⅴ.ホット充爛からアセプティック充填
 1.ASISシステム
 2.BCR(Biological Clean Room)
 3.PETボトル内製化とアセプティック充填
 4.ホット充填とアセプティック充填の加熱強度の違い

Ⅵ.各糧飲料充填
 1.フィリングの3要素+1
 2.びんビール充填
 3.日本酒、ワイン充填
 4.缶ビール&缶飲料充填とニ重巻締
 5.PETボトルのキャッピング
 6.ステンレス樽
 7.炭酸飲料充填
 8.紙容器の充填

Ⅶ.清涼飲料、PETポトル内製化技術とアセプティック充填技術
 1.PETレジン
 2.触媒
 3.プリフォーム成型
 4.ボトル成型
 5.PETレジン温度と結晶化度
 6.ブロー成形
 7.過酢酸方式と過酸化水素方式
 8.第5世代無菌充填方式
 9.残留応力によるボトル収縮、クリーピング

Ⅷ.微生物検査と事故防止
 1.食品衛生法などの法で定められた微生物検査
 2.兆候管理を目的とした微生物検査
 3.出荷判定を行うために行う微生物検査
 4.製品検査から微生物が検出されたら

Ⅸ.最新の微生物検出技術(資料による紹介)
 1.MALDI-TOF/MS法
 2.迅速判定法の課題

Ⅹ.品質向上と微生物事故撲滅に向けた対応(資料による紹介)
 1.リスクアセスメントマップ運用による最悪事例の事前回避

終了後は質疑応答・名刺交換の時間を設けます。

<本講座での習得事項>
 1.RTDの充填技術の基礎
 2.充填前の殺菌技術
 3.各種容器(びん・缶・紙・樽・ペットボトル)の特性と充填原理
 4.微生物事故防止対策

<講義概要>
 本セミナーは、飲料の製造部門、品質保証部門の部門長、将来リーダーを目指している方を主な対象としていますが、関連する技術者や容器/包材メーカー、充填機をはじめとする製造設備メーカーの方にもお勧めします。飲料製造においては、最終ろ過工程、熱殺菌工程とその直後の充填&密封工程が最もクリティカルな工程です。飲料の中味や容器が異なれば、それぞれ異なる方法で製造されますが、自身の勤務する工場や製造ラインに限定して理解している場合も多いと思います。これは自分の専門性を高めるためには良いことですが、一方で自分の思考の停滞を生み出す可能性もあります。
 充填&密封技術や殺菌技術は日々、進歩しています。講義では、皆様自身の従事する製造技術とは異なる容器や最新の技術を紹介し、皆様の脳に新風を巻き起こしたいと思います。いわゆる比較学習に主眼を置くことで、現状のブラッシュアップが図れると同時に、新しい視点で考察ができるようになり、微生物レベルの改善や品質向上、コスト削減などのアイデア発掘につながります。また、皆様が日々の製造管理の中で多かれ少なかれヒヤリと思う場面、特に微生物関連のヒヤリに遭遇することもあると思いますが、そのような際にも、あわてずにレベルに応じて適切に対処するためのノウハウを紹介します。これらの習得が、安定した工程管理、飲料工場経営につながります。脳トレの一部として、講義中に演習問題を受講者の方にも解いていただきます。
 講義は全般的につめ込み型ではなく、長時間の講義でも無理なく学習できるよう、動画による説明も加えていきます。また、記憶中心の学習方法では、得た知識の大部分が時間とともに消失しますので、タイムリーにWHY?と問いかけ、BECAUSEを喚起してもらうことで理解度を深めてゆきたいと思います。



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