このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 温度感覚(暑さ、寒さ、冷え)のメカニズムと温熱的快不快感 [講習会詳細] | テックデザイン
※お申込前に「注意事項」をご確認ください

「暑がり」「寒がり」「冷え性」とは何か?「蒸れ感」「濡れ感」はどうして感じるのか?性差・加齢・睡眠・食事と体温調節との関わりは?体温調節の仕組みから温熱的快不快感、商品開発・課題解決に役立つヒントまでを、最新知見も盛り込み解説します。

 

温度感覚(暑さ、寒さ、冷え)のメカニズムと温熱的快不快感

 

~温熱生理学の基本と商品開発・課題解決の考え方および研究手法~

コード tds20250612m1
ジャンル 人間科学
形式 対面セミナー
日程/時間 2025年 6月 12日(木) 13:00~17:00
会場

都内中心部で調整しております。(東京(調整中))

資料(テキスト) カラー印刷製本テキストを当日配付
受講料
(申込プラン)

早割: 29,920円 (消費税込) ※4/12までの申込

通常: 37,400円 (消費税込)

 

●講師

早稲田大学 人間科学学術院 人間科学部 体温・体液研究室 教授 医師 永島 計先生

京都府立医科大学付属病院研修医、修練医、Yale大学医学部ポスドク、王立ノースシェア病院オーバーシーフェロー、大阪大学医学部講師を経て、2004年 4月から現職。医師、日本体育協会スポーツドクター。専門は温熱生理学で、人・実験動物における体液量および体液組成の調節機構や体温に関わる調節機構およびそのリズム形成のメカニズム、温度感覚(暑さ、寒さ、冷え)のメカニズム、性差の生理学などの研究を行っている。「運動や暑熱下での水や塩分摂取方法の開発」や「行動性体温調節の仕組みの解明と、自動車等の狭い空間での快適かつエコな空調、薬剤を用いた冷感、温感刺激によるによる快適性の創出」、「熱中症の予防法の開発」なども行っている。

●詳細

1.体温の測定法について
 ① どこで測るか? どう評価するか? 
  医療用に用いられる食道温や直腸温と、家庭で用いられる腋窩温、舌下温の違い
 ② 平熱の概念
  われわれにとっての正常な体温とは何度なのか?体温の個人差などを考える
 ③ これからの体温計
  ウエアラブル型体温計や新しいコンセプトの体温計の紹介
 ④ 低体温とは何か?
  代謝の低下と体温との関係、いわゆる「冷え性」とは何かを考える

2.体温調節の概要
 ① 恒温動物と変温動物
  動物の体温調節の方法の違いから、われわれ人間の体温調節を理解する
 ② 行動性体温調節 
  人間が生きていく上で重要な服を着る、空調を使うなどの行動を体温調節の観点から解説する
 ③ 工学的な温度調節と人との違い 
  空調を例にとり、人間の体温調節のシステムを理解するとともに、
  人間特有なシステムについても考察する

3.暑さ・寒さ・暖かさ・涼しさの生理学
 ① 体温調節の病気である「熱中症」とは何かを理解する 
 ② 「暑がり」「寒がり」はどのような理由でできるのだろうか?
 ③ 暑さ寒さを科学する

4.代謝と体温調節
 ① 睡眠や摂食と体温調節の関わり          
 ② 性差、加齢と体温調節

5.蒸れ感がおこるしくみ
 蒸れ感センサーのない人間がなぜ「濡れ」や「蒸れ」を感じるのか?

 ★質疑応答・名刺交換★

<習得知識>
 1.体温調節の基礎                 
 2.人の温度センサーとその受容
 3.身近な暑さ寒さ、温熱的快感不快感に関する科学的な視点
 4.温熱生理学の研究手法(計測・評価)

<講義概要>
 体温は人間のみならず全ての動物において重要な生体のパラメーターです。体温を測定するという技術は古くからあり、今に至るまで続いています。人間は環境の温度に対して敏感であり、暑さや寒さ、あるいは快感や不快感として意識にのぼります。また、この快感や不快感(温熱的快不快感とよばれます)は、個人差が大きく、その理由は様々です。
 今回の講習会では、この温熱的快不快感を理解し、様々な商品開発や問題解決のための手がかりにしてもらうことを目的にしています。まず、人間の体温とは何かを説明し、実際の現場での評価にも役に立つ基礎知識を習得します。このためには体温を測る道具である体温計についての知識、発汗やふるえなどの体温調節について理解が必要です。また、着衣や空調の使用など、人間の温熱環境を自ら調節する行為は行動性体温調節と呼ばれますが、この仕組みを説明することで、我々の日常でよく遭遇する体温に関わる問題、「暑がり」や「寒がり」、「女性の冷え性」、「体温と睡眠」のかかわりなどを一緒に考えながら理解を深めます。さらに、体温にかかわる重篤な病気である「熱中症」についての理解や対策を解説します。また、今なお明確なメカニズムは明らかでない「濡れ感」や「蒸れ感」についても考えていきます。



  • facebook

  • 食添素材ナビ
       



      
ページTOPへ