このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 カカオショックの現状・展望と対応策 [講習会詳細] | テックデザイン
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カカオ豆の国際価格が急騰する背景には、異常気象によるカカオの生育環境の悪化や病害等、様々な要因が絡んでいます。今回は、チョコレート製造における新技術や代替品の展望を探り、持続可能な未来に向けた具体的な対応策を考察します。

 

カカオショックの現状・展望と対応策

 

コード tds20250325m1
ジャンル 食品
形式 オンラインセミナー(Live配信)
日程/時間 2025年 3月 25日(火) 10:00~12:00
配信について 見逃し配信あり(視聴期間は約1週間)
当日の受講が難しい場合は見逃し配信をご利用ください。
資料(テキスト) 電子ファイルをダウンロード
受講料
(申込プラン)

1名: 16,500円 (消費税込)

2名: 24,750円 (消費税込)

 

●講師

広島大学名誉教授 工学博士 佐藤 清隆先生

専門は⾷品物理学で、特に⾷品油脂の物理学的な研究における世界的権威。現在は⼤⼿⾷品関連メーカの技術アドバイザーを務める他、国内外の学協会からの招待講演も数多く⾏っている。これまでに、アメリカ油化学会 「Stephane S. Chang 賞」(2005年)、世界油脂会議「H. P. Kaufmann Memorial Lecture 賞」(2007年)アメリカ油化学会「Alton E. Bailey 賞」(2008年)、ヨーロッパ脂質科学⼯学連合「脂質⼯学賞」(2013年)などを受賞。また、著書には、『チョコレートの散歩道』(エレガントライフ、2013年)、『脂質の機能性と構造・物性』(共著,丸善出版,2011)、『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』(共著,幸書房,2011)、『チョコレート製造技術のすべて』(共訳,幸書房,2020)『チョコレートを極める12章』(幸書房,2024)などがある。

●詳細

Ⅰ.カカオ豆の国際価格急騰の現状
 ・現在の市場動向と価格変動の要因
 ・価格急騰がもたらす影響

Ⅱ.カカオの最適な生育条件と異常気象の影響
 ・カカオの生育に必要な環境条件
 ・異常気象による生産への影響とその対策

Ⅲ.カカオの病害と対策 
 ・主な病害の種類と症状
 ・効果的な防除策と持続可能な農業の実践

Ⅳ.チョコレート製造技術の展望 
 ・カカオ代替品の可能性
 ・ココアバター代用脂の可能性

★質疑・ディスカッションの時間を設けます

<習得事項>
1.カカオ生産における国際的な最新情報
2.カカオショックに対応するチョコレート製造技術の動向把握
3.カカオ代替製品とココアバター代用脂の開発の現状

<講義概要>
 カカオ豆の国際価格が急騰している。世界の6割以上のカカオ豆を生産している西アフリカを異常気象や病害が襲い、収穫量が激減したのが「カカオショック」の主な原因である。とりわけカカオ膨梢ウイル病は深刻で、有効な対策はなく、ウイルスに感染した木を切って焼き払うことでしか対処できない。そのためにカカオの国際価格は2024年4月にはキロ当たり10米ドルに達し、現在8ドル前後となっているが、これは2年前の3.5倍である。「カカオショック」へのチョコレートメーカーの対策は、①製品の容量減と値上げ、②カカオ豆の使用量の少ない製品への移行、③ココアバター代用脂の活用、④カカオ代替チョコレートの研究である。
 本講演では、カカオショックの実情と、関連するチョコレート製造における油脂物性の課題について解説する。



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