このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 腸管における栄養素の消化・吸収と生理作用 [講習会詳細] | テックデザイン
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機能性食品の開発には、栄養素の吸収・消化メカニズムの理解が不可欠です。消化管の構造とその働きに加え、たんぱく質、炭水化物、脂質といった食品成分がどのように消化・吸収され、生理作用を及ぼすのか、最新研究を交えながら解説します。

 

腸管における栄養素の消化・吸収と生理作用

 

~消化管の構造と働き、消化管を通じた食品成分の機能性、消化管の最新研究~

コード tds20250203h1
ジャンル 食品
形式 オンラインセミナー(Live配信)
日程/時間 2025年 2月 3日(月) 10:30~16:30
配信について 見逃し配信もあります(視聴期間は10日程度)
資料(テキスト) 電子ファイルをダウンロード
受講料
(申込プラン)

通常価格: 36,300円 (消費税込)

PDF+カラー製本テキスト : 39,600円 (消費税込)

 

腸管における栄養素の消化・吸収と生理作用

●講師

北海道大学 名誉教授/藤女子大学 人間生活学部 非常勤講師 原 博先生

ご紹介:1978年名古屋大学大学院農学研究科博士前期課程(修士)修了。1979年よりテルモ株式会社技術開発部にて、経腸栄養剤の開発・臨床、肥満、糖尿病予防食素材の開発に従事。その後、北海道大学農学部助手、助教授、大学院農学研究科助教授を経て2003年より同大学院教授(農学博士)。この間、文部省在外研究員として、英国Institute of Food Research, Norwich Lab. (1997-1998年)。2019年より藤女子大学 人間生活学部 食物栄養学科 教授。研究:エーテル型リン脂質の吸収と生理作用、食物繊維、オリゴ糖の生理作用、食品ペプチドの生理作用、フラボノイドの吸収など。受賞歴:日本消化・吸収学会賞(2002年度)、日本食物繊維学会賞(2010年度)、日本栄養・食糧学会賞(2011年度)。同功労賞(2024年度)。所属学会:日本農芸化学会、日本栄養・食糧学会、日本食品科学工学会、日本食物繊維学会、日本アミノ酸学会、日本ポリフェノール、日本食品分析学会学会などの要職を歴任。

●詳細

Ⅰ.消化管の働きとその仕組み
  1)消化管の構造・機能
  2)消化・吸収の基礎(概要)
  3)消化管神経叢と消化管ホルモン
  4)消化管バリア機能

Ⅱ.たんぱく質の消化・吸収と生理作用
  1)たんぱく質消化・吸収の基礎(ペプチド吸収とは)
  2)ペプチドの生理作用(4つの作用様式)
  3)消化管ホルモン分泌を介した食品ペプチドの作用

Ⅲ.炭水化物の消化・吸収と生理作用 —ミネラル吸収とフラボノイド吸収を交えて
  1)糖質の消化・吸収、そして 消化できない糖
  2)食物繊維とオリゴ糖の生理作用
   ① 大腸発酵(オリゴ糖の「消化」)とプレバイオティクス
   ② ミネラル吸収とオリゴ糖による吸収促進
   ③ フラボノイド吸収と機能性糖質による吸収促進

Ⅳ.脂質の消化・吸収
  1)油脂の消化・吸収
  2)トピックス:アルツハイマー病や動脈硬化と関係する特別なリン脂質

【習得知識】
 ・消化管の基本と働き
 ・たんぱく質の消化・吸収とペプチドの機能性、および作用機構
 ・炭水化物、特に食物繊維とオリゴ糖の理解、およびミネラルやフラボノイド吸収との関係
 ・脂質の消化・吸収の基本的理解と病態との関係性

【講義概要】
 消化管は、口から肛門にいたる1本の管であり、摂取された食べ物が最初に触れる部分である。その構造は非常に複雑で、大脳に匹敵する神経系を有し、体の中では脂肪組織と並んで巨大な内分泌器官でもある。また、大脳からの自立性は高く、消化管自身の機能だけでなく、食欲や耐糖能、脂質代謝にいたるまで、疾病とも係わる多くの機能をコントロールしている。そのようなことから、食品分野、特に機能性食品の研究において、消化管の基本知識を習得しておくことが必須となっている。
 本講義では、まず消化管の基本的働きや構造を説明した上で、主に3大栄養素の消化吸収と、消化管を通じた食品成分の生理作用について解説する。また、吸収率や摂取量が低いため、その不足が問題となっているミネラル(カルシウムや鉄)や、食品中の微量生理活性成分で様々な機能が知られているが、その吸収率は極めて低いフラボノイドなど、生体利用性の低い食品成分の吸収にも触れ、難消化性オリゴ糖による、それらの促進作用について紹介する。最後にトピックスとして、脳や心臓に比較的多く存在するものの、その機能が分からず“なぞ脂質”として知られていたリン脂質の一種、プラスマローゲンを取りあげ、アルツハイマー病や動脈硬化との係わりを紹介する。



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