このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 食品の打錠技術の基礎と効率的なスケールアップの進め方 [講習会詳細] | テックデザイン
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錠剤製造の要となる3つの技術(造粒・打錠・コーティング)の概要と実務ポイント、スケールアップにおけるトラブルシューティングについてわかりやすく解説します。第2回は打錠技術について詳しく解説します。技術課題がございましたら事前にお伝えください。

 

食品の造粒・打錠・コーティング技術シリーズ 第2回:

 

食品の打錠技術の基礎と効率的なスケールアップの進め方

 

コード tds20250213t1
ジャンル 食品
形式 対面セミナー
日程/時間 2025年 2月 13日(木) 10:30~16:30
会場

都内中心部で調整しております。(東京(調整中))

ご案内事項 本講座は全3回のシリーズ講座となります。
①食品の造粒技術の基礎と効率的なスケールアップの進め方(1/22)
②食品の打錠技術の基礎と効率的なスケールアップの進め方(2/13)
③食品のコーティング技術の基礎と効率的なスケールアップの進め方(3/13)
★受講料:各回39,600円(税込)
★全3回をセットの場合、受講料:88,000円(円)となります
受講料
(申込プラン)

第2回: 39,600円 (消費税込)

3回シリーズ受講料金: 88,000円 (消費税込)

 

食品の打錠技術の基礎と効率的なスケールアップの進め方

●講師

秋山錠剤株式会社 品質保証部 製剤開発課 顧問 理学博士 阪本 光男

・エーザイ株式会社製剤研究室に入社、ジェネリックメーカ、一般薬メーカの製剤研究室室長を経て、現職・所属学会:日本薬学会

●詳細

1.粉体の圧縮機構および打錠障害とその改善法
① 錠剤化の目的と特徴
② 医薬品としての錠剤と食品の錠剤との相違 
③ 医薬品としての要望される品質(含量均一性と溶出性の管理、安定性の保証)
④ 食品の錠剤化における問題点(硬度が高くならない、カケやすい、キャッピング、スティッキング)
⑤ 直接打錠法のメリットと直接打錠法で最も重要な要因
⑥ 錠剤の質量と成分含量のバラツキおよび直打法における微量成分の偏析防止
⑦ 食品の直接打錠用賦形剤(乳糖グラニューなど)を用いた錠剤化の事例(ビタミンC)
⑧ サプリメントの錠剤化の事例(グルコサミン塩酸塩)および粉ミルクの圧縮成型体製造技術
⑨ 製造プロセスと錠剤品質(造粒状態および滑沢剤の混合状態と打錠条件で錠剤品質が決まる)
⑩ 各種造粒法(流動層造粒、高速撹拌造粒、乾式造粒法など)と錠剤物性
⑪ 食品に用いられる添加物としての主な賦形剤、結合剤、崩壊剤および滑沢剤とその作用機構
⑫ 流動層造粒による湿式打錠法での口腔内崩壊錠の空隙率と崩壊時間および崩壊剤の影響
⑬ 直接打錠法および湿式打錠法における賦形剤の選択
⑭ 流動層造粒による湿式打錠法での食品錠剤(緑茶錠)の賦形剤の種類による錠剤硬度への影響
⑮ 流動層造粒による湿式打錠法での口腔内崩壊錠の結合剤添加量とキャッピングの発生
⑯ 乾式造粒による乾式打錠法でのチュアブル錠の添加剤の種類による錠剤物性などへの影響
⑰ 粉体の打錠メカニズムと粉体の圧縮性評価(圧縮性評価とロータリー打錠機での結果の比較)
⑱ 打錠で要求される要素(充填性、結合性、離型性)と要因(粉体側および打錠機側)
⑲ 打錠条件の設定と運転時の注意点
⑳ 打錠障害(キャッピング、スティッキング等)とその改善策(打錠用顆粒の粒子径と打錠障害)
㉑ 打錠機の圧縮プロファイル(打錠シミュレータによる打錠機の機種と圧縮性)
㉒ 打錠機杵臼の維持管理
㉓ 湿式打錠および直接打錠における錠剤の重量変動を抑制する方法
㉔ 撹拌造粒および流動層造粒の打錠障害に関係する留意点と対応策
㉕ 滑沢剤の混合時間と錠剤強度および滑沢剤の混合時間と展延状態
㉖ 各種混合機による滑沢剤混合と錠剤硬度
㉗内部滑沢と外部滑沢法の比較    
㉘ 滑沢剤混合のスケールアップ事例
㉙ 滑沢剤混合時間の決め方
㉚ 総圧縮時間によるスケールアップ時の打錠速度の設定
㉛ 打錠工程におけるトラブル改善事例紹介

2.錠剤の外観検査
① 錠剤の外観検査
② 目視の問題点(異物の大きさと検出率、目視の時間と能力)  
③ 目視と検査機の問題点
④ 外観検査(検査段階の設定、検査項目の設定と製剤の欠点分類、検査基準の設定)
⑤ 検査員の教育訓練と認定
⑥ 検査結果の評価と検査結果のフィードバック

【本セミナーを受講して得ることができる知識】
・直接打錠法での賦形剤の選択
・撹拌造粒と流動層造粒の打錠障害に関係する留意点と対応策
・適正な打錠条件の設定と運転時の注意点
・錠剤の重量変動と成分の含量均一性に関する改善方法
・打錠障害を防止するためのポイント
・滑沢剤混合における適正な混合機とその混合条件
・打錠におけるスケールアップの考え方
・錠剤の外観検査における検査機、目視検査における検査員の教育訓練と認定などに関する知識

【講義概要】
 食品の錠剤化においては、その素材の特性から、錠剤硬度が高くならない、カケ、キャッピング・スティッキングなどの打錠障害が問題となる。食品における錠剤化では、品質およびコスト面から直接打錠法が適切であると考えられる。しかし、直接打錠法では湿式打錠法に比べて圧縮性、成分の均一性、そして湿度に対する安定性において問題となる。
 そこで、本講演では、直接打錠で最も重要な因子としての賦形剤の選択、食品の直接打錠用賦形剤とその錠剤化の事例について紹介する。次に粉体の圧縮メカニズム、そして、キャッピングおよびスティッキング機構とそれぞれの評価法および改善法について解説する。ここでは具体的に賦形剤の種類と錠剤物性、結合剤の添加量とキャッピング発生への影響について、事例をもって提示する。さらに、サプリメントの錠剤化の事例として高含量のグルコサミン塩酸塩の直接打錠法、粉ミルクの圧縮成型体製造技術について説明する。また、打錠前の滑沢剤混合に関して滑沢剤の混合時間と錠剤硬度および混合時間と展延状態について、総圧縮時間によるスケールアップ時の打錠速度の設定、そして、錠剤の外観検査に関しても触れる。



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