このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 後発参入で勝つための特許(網)分析と戦略 [講習会詳細] | テックデザイン
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参入障壁となる障害特許(網)を特定し弱点を見つけ、特許出願・権利化で競争優位を確立する方法について、実務経験豊富な4人の講師が、独自の見解や事例を交えて解説します。

 

後発参入で勝つための特許(網)分析と戦略

 

コード tds20250530k1
ジャンル 知財
形式 オンラインセミナー(Live配信)
日程/時間 2025年 5月 30日(金) 13:00~17:30
配信について 見逃し配信もあります(視聴期間は10日程度)
当日の受講が難しい場合は見逃し配信をご利用ください。
資料(テキスト) PDFデータのダウンロード
受講料
(申込プラン)

早割価格: 29,040円 (消費税込) ※3/30までのお申込が対象です

通常価格: 36,300円 (消費税込)

 

第1部 後発ならではのメリットと後発でも勝てる特許戦略 (13:00 - 14:00)

●講師

加藤弁理士事務所 代表 弁理士 ((元)花王株式会社 知的財産センター長)  加藤 実

食品系化学企業での研究経験を経て特許事務所に勤務後、2000年に花王株式会社へ入社。その後、知財センター長、知財主幹等を歴任。2019年に加藤弁理士事務所を開業。特許事務所では国内外の特許出願・権利化・異議申立・無効審判・審決取消訴訟・侵害訴訟等を担当。企業では知財マネジメントの立場から、研究開発部門の知財教育、知財戦略の策定と遂行、国内外での知財権の管理・活用等を主導。知財実務経験30年超。主な著書は、【後発ならではのメリットと後発でも勝てる特許戦略,研究開発リーダー(2022年)】、【化粧品企業における知財戦略と知財管理の在り方,Cosmetic Stage(2019年)】など。

●詳細

1.特許戦略の基本的な考え方
 (1)事業における知財の役割
 (2)事業戦略・研究開発戦略との関係
 (3)社内各担当者に必要な知識・スキル
 (4)特許網の重要性
2.後発の立ち位置と特許戦略
 (1)後発参入の類型
 (2)知財面でのメリットをどう活かすか
3.後発にとっての特許情報分析
 (1)業界の特許状況と開発動向の把握
 (2)他社の特許網・障害特許の把握
4.後発の強みを築く自社特許確保と活用
 (1)後発に適した特許網とは
 (2)発明をいかに「発掘」するか
 (3)権利化段階・活用段階での考え方

※予告なく内容が多少変わる可能性がございます

<講演要旨>
 後発でのビジネス展開を成功させるためには、自社の立ち位置ゆえの強み・弱みに対処する知財戦略を策定し、事業戦略・研究開発戦略に組み込んでゆくことが重要です。特に、技術を活かした特許戦略を有効に機能させるには研究開発部門の積極的な関わりが不可欠であり、初期段階から戦略的な視点を持った取り組みが望まれます。
 本講義では、後発で勝つために研究開発者や知財担当者が抑えておくべき特許戦略の考え方とポイントを、自社特許網構築に重点を置きつつ、分かりやすく具体的に解説いたします。

第2部 後発で勝つための特許ポートフォリオ(特許網)の分析と構築 (14:10 - 15:10)

●講師

知財戦略ラボラトリー 代表、元セイコーエプソン株式会社 知的財産本部 特許技術部長 小嶋 輝人

湯浅電池(株)(現GSユアサ)にてプラント設計等に従事、クリエートメディック(株)で商品開発に従事。1998年 セイコーエプソン(株)に入社し、知財部門に21年在職。インクジェットプリンターからプロジェクター、ロボット、デバイスまで、広範囲の出願・権利化活動、米国訴訟、知財戦略に関与。2017年より部長としてセイコーエプソンの知財戦略推進の中心的役割を担ってきた。2023年11月に定年退職後も同社事業戦略推進のため残留。その傍ら、知財戦略ラボラトリーを起ち上げ、フリーランスとしての活動も開始した。

●詳細

1.知財にとって事業競争とは何か
 (1)経営者の関心事項(事業の成長と安定と持続)
 (2)知財から本来聞きたいはずの話(成長・安定・持続に知財はどう役立つのか)
2.先発・後発の定義
 (1)知財部門が果たすべき役割(プロダクトライフサイクル(PLC)曲線を大きくする)
 (2)知財戦略とは何か(ポートフォリオ・特許ステータスマップ・PLC曲線との関係)
  参考:「特許で競争優位は築けない? 企業の技術力を支える知財ポートフォリオ戦略」
https://www.youtube.com/watch?v=0vM5-mX4w84
 (3)「後発」のメリットとデメリット(後発=不利とは限らない)
3.戦略の実行と実現
 (1)先発企業の強みの中に弱点を見つける(強みの大元を攻めるか、周りを攻めるか)
 (2)クラスターの「持ち合い状態」を実現する
 (3)「意外性」が必要(読める手は防御される)

※予告なく内容が多少変わる可能性がございます

<講演要旨>
 一般に、ビジネスには先行者利益というものが存在し、先に手を付けたものが強いと思われている。また、先行者が強固な特許網を構築している場合、後発参入が困難になるとも言われている。しかし、知財戦略の観点から見ると、攻略困難で強固な特許網を築くのは至難の業なので、ほとんどの場合、相手の特許網の弱点を突いた攻撃が可能だ。
 パテントポートフォリオの専門家として、今回は特許網の弱点を分析し、これを攻略する方法に的を絞って講義を行う。

第3部 参入障壁の特許網を破る方法~特許無効化からクロスライセンス活用まで~ (15:20 - 16:20)

●講師

湘南国際特許事務所 所長 弁理士、(元)富士ゼロックス株式会社 牧山 皓一

富士ゼロックス(株)入社後、総合研究所で研究開発に約20年従事。その後、知的財産権センターに異動し、大学との共同研究・ラインセンス交渉業務のマネージメント、全社知的財産戦略の立案と展開を始め、様々な知的財産業務に従事。07年8月退社、同年10月より現職。現在、発明創出活動、大学との共同研究、技術者知財教育等の企業に対する知財コンサルティングを専門に実施。

●詳細

1.参入障壁となる特許(障害特許)を特定する方法
 (1)開発製品の仕様特定
 (2)開発製品の市場導入時期・他社特許の権利の有無に対応して調査対象を絞り込む
 (3)クレームチャートを利用した障害特許の特定
 (4)クレームの解釈
   ①クレーム解釈の原則
   ②文言解釈と均等解釈
2.障害特許の無効化・権利行使の弱点を見つける方法
 (1)公知文献調査のポイント
   ①出願経過から文献調査の対象を絞り込む
   ②論文などの非特許文献調査のポイント
   ③周知技術文献を有効に活用するには?
 (2)裁判例を参考にした公然実施主張のポイント
 (3)裁判例を参考にした明細書の弱点を見つけるポイント
   ①明確性要件を満たしているのか?
   ②実施可能要件を満たしているのか?
   ③サポート要件を満たしているのか?
   ④パラメーター発明、数値限定発明の弱点は?
3.障害特許を活用特許に転換するポイント
 (1)クロスライセンスを活用する
 (2)クロスライセンス交渉を有利に進めるための発明の創出
   ①他社の先回りをして発明を創出する方法は?
   ②他社特許を囲い込む発明を創出する方法は?
   ③他社特許の利用発明(外的付加、内的付加)を創出する方法は?
   ④先行企業の将来技術を予測して発明を創出する方法は?
4.参考文献

※予告なく内容が多少変わる可能性がございます

<講演要旨>
 後発の企業が対象市場でビジネスを展開するには、先行する企業の特許網を攻略して破らなければいけません。先行する企業の特許網を攻略して破るには、後発企業のビジネスの障害となる特許を特定し、無効化を図る、権利行使の弱みを見つけることが有効な手段となります。無効化が図れず、権利行使の弱みも見つけられない場合は、障害特許の実施許諾を受けてビジネスに活用する活用特許に転換する必要があります。実施許諾交渉を有利に進めるためには、先行する企業が実施したくなる特許を創出して実施許諾交渉(クロスライセンス交渉)の切り札とすることが効果的です。
 参入障壁となる先行企業の特許網を破る、攻略する方法について、具体的な事例に基づいて説明します。企業の知財担当者だけでなく、研究開発者にとっても参考になる内容です。

第4部 後発参入から競争優位を築く特許出願・権利化戦略(事例付) (16:30 - 17:30)

●講師

よろず知財戦略コンサルティング 代表、医学博士(元 大王製紙株式会社 知的財産部長) 萬 秀憲

花王(株)にて商品開発研究に従事(入浴剤バブ等を開発)、東京研究所室長、栃木研究所室長を務める。1999年 大王製紙(株)入社、 家庭紙開発部長、2005年よりH&PC事業部知的財産部長、執行役員、参与を歴任し2020年1月に退職。大王製紙(株)に入社当初は年間35件の特許出願数だったのを、様々な施策を行い、5年目には335件まで大幅に増やし、特許登録件数も年間300件以上となった活動を主導した実績がある。2020年4月より現職にて、延べ 十数社への知財戦略等のコンサルティング業務やセミナー講師など多岐に活躍。2021 年より知財 AI 活用研究会へ参加し、生成AIを含むAIの知財業務への活用を研究。

●詳細

1.はじめに
2.参入障壁となる先発企業の特許網の調査と弱みの特定
 (1)先発企業の特許の調査と参入障壁となる特許網の特定
   ①障害特許のピックアップ
   ②特許網としての技術を理解し、参入障壁となる特許網を特定
 (2)先発企業の特許網の弱みの見つけ方
   ①特許網構築の考え方
   ②特許網の弱みの見つけ方
 (3)先発企業の個別特許の弱みの見つけ方
   ①審査プロセス確認、審査官判断の妥当性検討
   ②審査における先行技術調査の妥当性検討
   ③外国出願のある場合は外国での審査状況検討
   ④特許庁が行う通常の検索では調査しない範囲で調査を実施
   ⑤記載要件違反の検討
 (4)参入障壁となる先発企業の特許網の回避方法
3.後発で勝つための特許出願・権利化戦略
 (1)顧客も気付いていない潜在的なニーズ・ウォンツの見つけ方
 (2)先発企業との差別化技術の開発推進
 (3)参入障壁としての特許網の作り方
4.後発からの参入・事業化の具体的事例
 (1)入浴剤
 (2)緑茶飲料
 (3)トイレ掃除用ペーパークリーナー

※予告なく内容が多少変わる可能性がございます

<講演要旨>
 後発で市場に進出する場合、市場の壁、技術の壁、知的財産権の壁があり、これらの壁を打破できるか否かが鍵となります。強力な特許網で先発メーカーが圧倒的なシェアを持っていた市場へ参入する場合には、参入障壁となる先発企業の特許網をくぐり抜けて、自社技術で先発企業の商品・サービスを凌ぐ品質の商品・サービスを作り上げ、さらに競合他社が同様の品質の商品・サービスを実現できないように強力な特許網を構築していく必要があります。
 本講演では、先発企業の特許網の調査と弱みの特定、後発で勝ための特許出願・権利化戦略について、わかりやすく解説します。



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