メーカー、特許事務所、国立大学、公立機関、私立大学にて、産学公における多数の契約業務を担ってきた講師が、事前資料・問題演習を盛り込みながら、契約における実践的な対応力・交渉力を高めるためのメソッドを解説します。

【実践編】
共同研究／開発契約をフェアに進めるための
事前準備と契約書類のチェックポイント

大阪工業大学 知的財産アドバイザー 開本 亮氏

1980年京都大学工学修士取得後、日立製作所原子力事業部、島津製作所知的財産部担当部長を経て、2011年京都国際特許事務所・副所長、2013年同志社大学研究開発推進機構准教授、2014年神戸大学連携創造本部知財部門長・教授に就任。この間、1994年京都大学論文博士、2006年弁理士及び技術士登録、2007年特定侵害訴訟代理業務付記登録、2009年仲裁人検定特定会員（特許）登録、2011年神戸大学法学修士（知的財産法）、2012年神戸大学経営学修士（MBA）。公益財団法人京都高度技術研究所のコーディネータを経て現職。特許庁知財戦略デザイナーを兼務。所属学会は、研究・イノベーション学会、日本知財学会、RA協議会。

【★基礎編の咀嚼と理解を元に、問題演習によって実践的な対応力・交渉力を身につける★】

Ⅰ　契約交渉の準備と心構え
１．契約交渉の準備は、何をなすべきか？
２．契約交渉に望む心構えは、何か？
３．実践編の知的財産契約の交渉状況　

Ⅱ　秘密保持契約　
１．秘密保持契約の交渉経緯　　　　　
　⇒スタートアップX社開発の新素材αに、自動車部品メーカーY社がコンタクト
２．秘密保持契約の交渉ポイント　　　
　⇒秘密情報の範囲、公表可否、提供データによるトラブル防止
３．秘密保持契約書のタームシート　　
　⇒契約のスキーム構成のチェック
４．秘密保持契約書の逐条検討　　　　
　⇒地雷の発見とトラブル発生の回避

Ⅲ　技術検証契約
１．技術検証契約の交渉経緯　　　　　
　⇒自動車部員メーカY社による、技術検証（Proof of Concept）契約の打診
２．技術検証契約の交渉ポイント　　　
　⇒知財権の帰属、成果保証、PoC後の契約
３．技術検証契約書のタームシート　　
　⇒契約のスキーム構成のチェック
４．技術検証契約書の逐条検討　　　　
　⇒地雷の発見とトラブル発生の回避

Ⅳ　共同研究契約
１．共同研究契約の交渉経緯　　　　　
　⇒自動車部員メーカY社による、PoCの成果を踏まえた共同研究契約の提案
２．共同研究契約の交渉ポイント　　　
　⇒知財権の帰属、研究開発の対価
３．共同研究契約書のタームシート　　
　⇒契約のスキーム構成のチェック
４．共同研究契約書の逐条検討　　　　
　⇒地雷の発見とトラブル発生の回避

Ⅴ　ライセンス・実施契約
１．ライセンス契約の交渉経緯　　　　
　⇒自動車部員メーカY社による、共同研究成果を踏まえたライセンス契約の提案
２．ライセンス契約の交渉ポイント　　
　⇒第三者の権利侵害保証、ライセンスの条件、改良技術
３．ライセンス契約書のタームシート　
　⇒契約のスキーム構成のチェック
４．ライセンス契約書の逐条検討　　　
　⇒地雷の発見とトラブル発生の回避