このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 研究開発部門における特許出願の数・質の飛躍的向上策 [講習会詳細] | テックデザイン
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特許に取り組まない理由(特許否定論)を論破し、事業に貢献する知財力を組織に定着させるための方策(風土・仕組み作り)について、経験事例を交え、具体的な進め方がわかるよう解説する。


~花王・大王製紙での成功&失敗、知財コンサルの経験を踏まえた~
研究開発部門における特許出願の数・質の飛躍的向上策

【日 程】

2024年5月16日(木) 13:30~16:30

【会 場】

Zoom配信(Webセミナー)

【受講料】

24,200円(税込/テキスト付)

【テキスト】

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【備 考】

アーカイブ配信:あり

 

※当日ご都合が合わなくても、録画のみのご受講も可能です。



                          本セミナーは「Zoom」を利用します。
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講師: よろず知財戦略コンサルティング 代表、医学博士 萬 秀憲

経歴:花王(株)にて商品開発研究に従事(入浴剤バブ等を開発)、東京研究所室長、栃木研究所室長を務める。1999年 大王製紙(株)入社、 家庭紙開発部長、2005年よりH&PC事業部知的財産部長、執行役員、参与を歴任し2020年1月に退職。大王製紙(株)に入社当初は年間35件の特許出願数だったのを、様々な施策を行い5年目には335件まで大幅に増やした実績がある。2020年4月より現職にて、企業への知財戦略等のコンサルティング業務やセミナー講師など多岐に活躍。

1.花王での事業立ち上げ成功と特許でのいくつかの失敗
 (1)入浴剤バブの開発と入浴剤事業の立ち上げ
 (2)入浴剤の商品開発における知財戦略
  ①開発開始時点での特許出願状況
  ②開発開始時点での商品状況
  ③新規入浴剤開発の狙い
  ④新規入浴剤の特許出願戦略
  ⑤新規入浴剤の特許出願戦略 失敗例
  ⑥他社類似品参入の排除
  ⑦その後の特許出願戦略
  ⑧中間処理時の評価 失敗例
  ⑨製造方法・装置に関する特許出願

2.大王製紙での知財立ち上げといくつかの失敗
 (1)知財の立ち上げ
  ①特許は特別の時に出願するもの
  ②競合他社からの集中砲火
  ③特許出願へ舵(経営陣への啓蒙)
  ④他社より半歩先を行くR&D戦略推進
  ⑤知財体制の整備
  ⑥発明者・リーダー教育
  ⑦特許事務所開拓
 (2)特許網の構築
  ①新カテゴリティシュの成功例と失敗例
  ②トイレクリーナーの成功例と失敗例

3.4年間の知財コンサルタント活動での成功と失敗
 (1)知財の立ち上げ
 (2)特許網の構築

4.特許に積極的に取り組む風土、組織・仕組み作り
 (1)特許否定論への対応
  ①そもそも特許出願するような技術がない
  ②そもそも研究開発費をそれほど使っていないので画期的な発明など当社ではありえない
  ③日本では、特許出願してもなかなか権利化できないし、権利化できても他社から金を  
   とれないので、特許出願する意味がない
  ④権利化の組織や権利活用の組織を作って特許出願件数、特許登録を増やしても、
   不良資産を抱えるだけになる可能性が高く、そもそも財産のはずなのに収入が
   少なく、費用対効果で考えると合わない
  ⑤特許権は排他的独占権というが、特許権を得ても事業を独占できないことが多い
  ⑥特許権侵害で倒産したという話は聞いたことがない
  ⑦特許出願よりノウハウ秘匿が大事
  ⑧他社牽制の特許出願は意味がない
 (2)特許に積極的に取り組む風土、組織・仕組み作りの成功例と失敗例
  ①発明者への教育・啓蒙
   発明者には新規性だけ考えさせ、進歩性は知財部と特許事務所が担保する
 ②社内体制の構築・特許担当者の育成・外部採用 
  先行技術調査、他社特許クリアランス業務を内製するか外注するか
 ③特許事務所(外部弁理士)の活用
  外部弁理士に発明の発掘をまかせる!
 ④発明発掘の工夫
  他社の参入障壁、自社製品の確実な保護、開発中止テーマの出願、他社視点での出願検討
 ⑤特許網の構築と特許の群管理の工夫
  出願時特許網から権利化特許網へ進化させる
 ⑥特許事務所の拡大と集中
  特許事務所毎の特許査定率比較から出願事務所を選択集中
 ⑦失敗事例

5.進歩性「おお甘」時代の洗練された特許出願・権利化手法の活用
 (1)2010年以降、進歩性判断基準が大きく変わった
  ①進歩性判断基準の変化で特許査定率が大幅に上昇
  ②進歩性判断のどこがどう変わったのか?
 (2)変化に対応した特許出願権利化のポイント
  ①従来技術と「構成」だけでなく「課題・効果」を変える
  ②用途発明・用途限定発明
  ③数値限定発明・パラメータ発明
  ④除くクレーム
  ⑤分割出願
  ⑥発明のアイデアを生み出し練り上げる方法

《質疑応答の時間あります》

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<講義概要>
 演者の花王での研究開発から商品開発・事業立ち上げ事例とその特許戦略、大王製紙での知財立ち上げ事例と知財戦略、その後4年間の知財コンサルでの経験を踏まえて、研究開発部門における特許出願の数・質の飛躍的向上策について説明します。
 「研究者・技術者が特許出願に関する業務に取り組まない」「経営陣が特許出願を奨励しない」原因を明らかにし、「研究者・技術者が特許出願に関する業務に取り組む」「経営陣が特許出願を奨励」となるよう、研究者・技術者、経営陣をどう説得するのか、特許否定論への対応について説明します。
 開発部門管理者・中堅技術者・知財担当者・商品企画担当者の他、企業経営者まで幅広い方々を対象とした実践的な講座です。



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