感性工学による製品の心地よさ向上 ※演習あり

感性データの測定のコツが理解できます。受講後は計測の注意点を意識できるようになると思います。


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講座ID
tdo2023022810
ジャンル
人間科学
タイトル
感性工学による製品の心地よさ向上
講師名
吉田宏昭
経歴
信州大学 繊維学部 先進繊維・感性工学科 教授 
京都大学再生医科学研究所研究機関研究員(講師)、Johns Hopkins Universityポスドク、産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター研究員、信州大学繊維学部先進繊維・感性工学科准教授などを経て、2019年同教授。博士(工学)。感性工学を専門とし、感性を計測・評価することによって感性を見える化し、「いいね!」と感じられるような製品開発を目指しています。主な研究テーマは、寝る・座る・歩く・食べるといった日常生活行動に関する感性計測・評価だけでなく、木材のしっとり感や衣服・メガネの着用感など様々な研究を手がけています。【所属】日本感性工学会、繊維学会、日本機械学会
講座概要
動画時間:約3時間(180分)
視聴期間:視聴開始日(アカウント発行日)から4週間 ※何度でも視聴可能です
テキスト:PDFのダウンロード
テキスト(講義資料)
電子ファイル(PDF等)
※視聴ページ下部からダウンロードしてお受け取りください。
※弊社Webページのご案内は受講開始日までにご連絡(メール)します。
講座内容
1.感性工学の概要
(1) 感性とは?
(2) 感性工学とは?

2.感性を計測・評価するには?
心理計測・生理計測・行動観察について事例に沿って解説
感性を計測・評価するには、様々な手法を用いて複合的にアプローチする必要があります。意識下における心理反応を調べるアンケートなどを用いた心理計測、心電計測などの無意識下における身体反応を調べる生理計測について、計測時のノウハウなどを含めてお話しします。

3.心地よさの計測・評価に関する研究事例紹介
寝る・座る・歩くといった日常生活行動に関する研究事例と感性計測・評価によって製品開発した事例について紹介します。

ゴール :感性工学の基本を理解することで製品の心地よさ向上へ活用できるようになること
キーワード :居心地、寝心地、着心地、使い心地

<受講の目的例>
・ 感性工学に対する理解を深めたい
・ 感性を計測・評価する手法について知りたい
・ 感性工学に基づいた研究事例を通して、感性価値の高い製品を創る指針を得られるようになりたい
・ 製品開発に感性工学を活用したい

<講演概要>
 就業中に座る椅子、毎日履いている革靴。この椅子は座りやすい、この靴は履きやすい、など様々なことを感じておられると思います。この感性は、製品とのやりとりによって生じますが、主観的で曖昧です。そのため、感性に対して興味をもっている方も多いと思いますが、どうやってアプローチしたらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そこで、この感性に対して工学的手法でアプローチし、客観的に評価しようとするのが感性工学です。心電計測などを用いた生理計測、アンケートを用いた心理計測、行動観察、さらにはコンピュータシミュレーションを用い、これらの数量的データと製品の特性との関係を検討して、心地良さなどを向上させる設計パラメータを探り出す感性工学的アプローチを活用すれば、消費者の心の琴線に触れるような製品を創ることも可能となります。
 本講義の前半は、感性工学の概要や心地よさの計測・評価についてお話しします。後半は、歩く・座る・寝るといった日常的な基本動作に関する研究事例とこれまで手がけてきた製品開発事例について紹介します。