このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 発酵種とパン [講習会詳細] | テックデザイン
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まさに30年に一度の「発酵種についての総合本」と言われる書籍が発売されました。こちらの書籍を教科書としたセミナーを開催します。講師は執筆者の一人である甲斐達男先生です。パンに関することであれば即質問できますのでご準備ください。


発酵種とパン

【日 程】

2023年12月22日(金) 10:30~17:00

【会 場】

都内中心部で調整しております。

【受講料】

39,600円(税込/書籍付)
同時申し込みの場合2人目以降22,000円

 

※書籍持参の場合は35,200円(申込時に申告してください)

【備 考】

同名書籍を教科書とし、当日配布します。
メモできるようにノートとペンをご持参ください。

 

※会場開催のため、アーカイブ配信はありません。

 

発酵種とパン  著者:「発酵種とパン」編集委員会(2023)

 

講師: 神戸女子大学 家政学部 食品衛生学研究室 教授 博士(農学) 甲斐 達男先生

学歴:九州大学農学部卒業、カンサス州立大学大学院修士課程卒業、AIB第127期Baking Science & Technologyコース終了職歴:鳥越製粉(株)(1980-2000)、西南女学院短期大学(2000-2002)、西南女学院大学保健福祉学部栄養学科(2002-2022年まで)、現在に至る。
出向:理化学研究所特別委託研究員(1988-1990)、佐賀医科大学(現佐賀大学医学部)生化学講座研究生(1990-1992) 他所属学会:日本農芸化学会、日本生化学会、AACC International、日本生物工学会、日本食品科学工学会、日本食品衛生学会 等
専門分野:穀物科学、食品科学、食品衛生学、生化学、分子遺伝学/博士(農学)、MS(穀物化学)
現在の研究内容:1.パネットーネパン種の乳酸菌と酵母の製パン特性解析、ゲノム解析、二次加工システム開発に関する研究2.小麦粉を大豆粉で代替した糖質フリーのレシピ開発およびそれに適する大豆粉の特性解明に関する研究
3.自然酵母の分離同定と製パン性能の解析

 

第1部:テキストの要点解説(書籍の解説)
第1章 パンと発酵種の歩み
プロローグ、パンのはじまり、パンとビールとお酒、ヨーロッパに広がるパン作り、世界を変えた酵母の発見、日本のパンのはじまり、日本も学び考え動きだした、今改めて見直す発酵

第2章 発酵種の科学
発酵とは(発酵に関わる微生物・微生物はどのように食品製造過程に関わっているか)、発酵種とは(伝統的なパンの製法・発酵種の微生物・発酵種とは定義はあるか?・近年、注目を集める「発酵種」)、発酵種に含まれる微生物(発酵種中の酵母と乳酸菌の数・発酵種に含まれる酵母について・発酵種に含まれる乳酸菌について・発酵種の中の酵母と乳酸菌の共生について) 、発酵種における乳酸菌の働き(風味の向上・食感の改善・微生物の増殖を抑制・製パン性の向上・温度による乳酸菌の活動への影響)、 自家培養発酵種について(自家培養発酵種のメリット・デメリット・種起こしと種継ぎについて・市販の発酵種とともに )

第3章 発酵種の作り方
レーズン種、果実種、ヨーグルト種、ホップス種、ルヴァン、ルヴァンリキッド、ライサワー種、酒種、〈特別寄稿〉パネットーネ種について、〈参考資料〉ビガ種・ポーリッシュ種

第4章 市販の発酵種
オリエンタル酵母工業、ピュラトスジャパン、パネックス、三菱商事ライフサイエンス、日仏商事、ホシノ天然酵母パン種、ボッカー社、パシフィック洋行、鳥越製粉、ニップン

第5章 発酵種の利用と応用
全国有力ベーカリーの発酵種を使ったパンレシピ:ベッカライブロートハイム、ブーランジュリーKヨコヤマ、ブーランジュリーコシュカ、ヴァンダラスト、シェ・サガラ、チクテ・ベーカリー、ベッカライダンケ、サ・マーシュ、ラ・フーガス、グルマンヴィタル、Zopfツオップ、ブレドール、たま木亭、アムフルス、シモン・パスクロウ、パン・エスポワール、TSUMUGI、パン工房ボワドオル、(補足)ベーカリー独自の発酵種、この章における【配合・工程】の読み方・考え方

第6章 発酵種の過去・現在・未来
パンとサワー種の起源、発酵種の学術分類、メタゲノミクスは発酵種研究をどう変化させるか、ライサワー種の製パン性向上に関する最新知見、ライサワーブレッドの健康増進効果、発酵種の未来

第2部:発酵種に関する学術情報の紹介・解説
国際学術文献データの紹介と解説、講師の最新研究データの紹介と解説

第3部:ディスカッション
    質疑応答、講師と出席者の意見交換

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<習得知識>
 発酵種については、まず、発酵の主体となる酵母と乳酸菌の特性を十分に理解しておく必要がありますので、これら微生物について正しい知識を修得して頂きます。次に、発酵種を起こす手法には実にさまざまなやり方がありますが、それらを体系的に学んで頂きます。発酵種については、インスタント商品がかなり出回っているため、それらについても学んで頂きます。体系的かつ総合的な学習を通じて、これまで経験則で語られがちであった発酵種の根本理論を科学的に理解し、受講者の皆さんが、これまでの製パン方法を改良したり、新たな手法を開発できるようになって頂きたいと思います。

<講義概要>
 発酵種でつくったパンには、独特の奥深い味わいがあり、古くからパン愛好家を虜にしてきました。発酵種は、ライ麦粉や小麦粉、果物などを原材料にして、そこに棲みついているおびただしい種類と数の微生物のなかから、製パンにとって好ましい乳酸菌や酵母を優勢に増殖させてつくります。その製法は、微生物の存在すら知り得ていないおよそ5500年も前の太古の昔から始まっており、製パン者の試行錯誤の苦闘の歴史を経て、徐々に体系化されてきて今日に至っております。このようにして経験則から編み出されてきた製法は、近年になってようやく科学的な研究がなされるようになり、乳酸菌や酵母の役割やその挙動、健康への機能性の実証などがなされるようになってきました。現在、欧米では、純粋培養した酵母や乳酸菌が製パン法の右座にあるとすれば、ライサワー種やホワイトサワー種といった発酵種を用いた製パン法は左座にあります。日本国内においても、戦後、パンが国内にもたらされてしばらくすると、製パン者は発酵種に対して強い興味を抱き始めました。今日では、多くのリテールベーカリーで発酵種を用いたパンが販売され、人々の食への欲求を満たしている状況があります。2023年2月に、日本では2回目となる発酵種に関する整書(発酵種とパン、旭屋出版)が30年ぶりに刊行されました。本講座では、この書籍の要点を解説し、さらに発酵種に関する学術文献情報を紹介・解説し、最後に、講師と参加者の方々とのディスカッションの場を設けます。

【書籍について】
 本書は、発酵種とパンの関係を理解するための科学知識から、一般的な種起こしの実例8種にその考察、また、市販の発酵種や発酵風味料も業界各社を一覧で紹介しています。さらには全国有名ベーカリー18店において、実際に使用されている発酵種を使った製パンレシピ全35種を公開するとともに、健康分野における発酵種の可能性の科学的根拠まで、各専門家が章ごとに、現段階で語り得るあらゆる最新情報を集約しています。本書は、発酵種とパンの関係を理解するための科学知識から、一般的な種起こしの実例8種にその考察、また、市販の発酵種や発酵風味料も業界各社を一覧で紹介しています。さらには全国有名ベーカリー18店において、実際に使用されている発酵種を使った製パンレシピ全35種を公開するとともに、健康分野における発酵種の可能性の科学的根拠まで、各専門家が章ごとに、現段階で語り得るあらゆる最新情報を集約しています。
発酵種とパン  著者:「発酵種とパン」編集委員会(2023)
 本講座では発酵種について総合的に解説する『発酵種とパン』を教科書として著者が丁寧に解説します。



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