このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 食品事業における知財戦略の実際 [講習会詳細] | テックデザイン
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食品事業において、特許取得自体が難しい知財は、補助的といったイメージが先行しています。しかし、昨今では他事業と同様に、知財の役割・重要性が高まっています。本講座では、食品事業ならではの難しさを踏まえて、特徴のある知的財産戦略を実践している食品企業3社に、その知財活動内容や視点・考え方など事例を含めて紹介していただきます。


~技術を価値化し、企業プレゼンスを高める知財活動とは~
食品事業における知財戦略の実際

【日 程】

2023年6月5日(月) 13:00~16:50

【会 場】

Zoom配信(Webセミナー)

【受講料】

36,300円(税込/テキスト付)

【テキスト】

PDFデータのダウンロード

【備 考】

アーカイブ配信:あり

 

※当日ご都合が合わなくても、録画のみのご受講も可能です。


本セミナーは「Zoom」を利用します。
お申込に際してはTech Design Annexにて詳細をご確認ください
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【スケジュール】
<2023年6月5日(月)>

■第1部 食品事業における知財の役割 (13:00 - 14:30)

講師: 味の素株式会社 執行理事 知的財産部長 ニューヨーク州弁護士 勝沼 依久

■第2部 明治における知財活動を通じた企業価値向上への取組み(14:40 - 15:40)

講師: 株式会社明治 研究本部 研究戦略統括部 知的財産部 部長 石丸 和彦

■第3部 技術力を事業に生かす知財活動~CSV経営を支える~(15:50 - 16:50)

講師: キリンホールディングス株式会社 R&D本部 知財戦略推進部長 島村 英伯

■第1部 食品事業における知財の役割 (13:00 - 14:30)

講師: 味の素株式会社 執行理事 知的財産部長 ニューヨーク州弁護士 勝沼 依久

経歴:・1987年4月 味の素㈱入社後、総務部法務Gにて、契約、法律業務全般を担当。・1996年7月 海外事業部に異動し、欧米法人マネジメントを担当(ペルー大使公邸人質事件勃発)・1998年7月 ペルー味の素に赴任し、調味料の開発、販売に従事(偽物対策に手を焼く)・2002年7月 知的財産部に異動し、知財関係契約を担当(途中1年間、米国ロースクール留学)・2021年7月 知的財産部長に就任(現職)

1.はじめに ~食品事業においては、知財部門の役割は補助的か~

2.商標権の果たす役割 ~あらゆる手で、ブランドを保護する~
 (1)偽物対策(私はペルーで、こうして偽物と闘った)
 (2)普通名称化防止

3.「おいしさ」を追求する様々な技術
 (1)国ごとに、全く違う調味料を販売する
 (2)冷凍食品事業における知財権Mix
 (3)食感という「おいしさ」

4.食品事業における先端技術
 (1)発酵技術→細胞培養技術→iPS細胞培養用培地へ
 (2)「コク味」物質の発見

5.食品事業における、これからの知財の役割

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<講演要旨>
 多くの事業では、知財が成功のKeyとなっている。医薬、自動車、機械はもとより、GAFAMなどの発展著しいテック企業においても、知財が競争力の源泉となっている。素材産業を代表する鉄鋼事業においても知財は重要な成功のKeyであり、一昨年、日本製鉄社が自社製品の顧客であるトヨタ社に対して知財訴訟を起こしたことでも、話題となった。
 これに対して、食品はどうであろう。食品事業で販売する製品の殆どは、家庭でも作られている。確かに「ほんだし®」も冷食のギョーザも、簡便化を果たした製品ではあるが、家庭で出汁を取ることも餃子を手作りすることも、難しくはない。それならば食品事業においては、知財は補助的な役割はあっても、事業戦略において重要な役割を演じてはいないのではないか。
 この講義では、そうした食品産業において如何に知財が重要な役割を演じて来たか、さらに将来の発展のために如何に知財がKeyの役割を演じるかを、説明する。

■第2部 明治における知財活動を通じた企業価値向上への取組み         (14:40 - 15:40)

講師: 株式会社明治 研究本部 研究戦略統括部 知的財産部 部長 石丸 和彦

経歴:・1990年 ミノルタ株式会社(現コニカミノルタ株式会社)に入社、光学硝子部門にて研究開発に従事。その後、知的財産部に異動し、国内外特許権利取得、国内外特許ライセンス業務に従事。・国内特許事務所を経て、2003年 松下電器産業(株)(現パナソニックホールティング(株))に転職。AVC知財センターにて、主としてAudio, Visual & Communication 分野の機器や要素技術の特許出願、権利化、ポートフォリオ管理、ライセンス業務、知財戦略の策定等々、知的財産関連の業務全般に従事。知財責任者&技術渉外担当、AVC知財センター所長、パナソニックIPマネジメント(株)取締役ライセンス部長を歴任。・2020年(株)明治に転職。特許、商標、技術契約を含む知財活動全般を統括する一方、知財開示活動、知財ガバナンス体制構築等を主導。

1.はじめに

2.コーポレートガバナンス・コード改訂のインパクト
 (1)食品企業の知財価値の特徴
 (2)食品企業の知財ガバナンス
 (3)食品企業の知財活動開示とKPI

3.食品業界の価値創造サイクル
 (1)知的財産をベースにした価値創造サイクル
 (2)価値創造サイクルからわかること
 (3)特許・技術ノウハウと商標のシナジーモデル
 (4)無形資産としての特許
 (5)無形資産としての技術ノウハウ
 (6)無形資産としての商標

4.SDGsおよびESGとの関係
 (1)特許ポートフォリオとSDGsの関係
 (2)特許および商標とESGの関係

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<講演要旨>
 食品業界では、電機通信業界や化学業界とは全く異なる知的財産と事業との関係性が存在する。食品業界においては、一般に電機通信業界における標準必須特許のような一定の領域で基本的で不可避となるような特許の取得は難しい。しかし、食品業界において、特許や技術ノウハウに代表される無形資産の技術的な側面と、商標に代表されるブランド的な側面とを相互に関係させながら長期に亘って事業を支える特徴のある知的財産戦略が推進されている。
 今回、食品業界の知的財産と事業との関係について、(株)明治における検討を事例として紹介する。そして、(株)明治において、企業価値向上をはかる知的財産活動とはいかなるものかについて考察を加えていきたい。

■第3部 技術力を事業に生かす知財活動 ~CSV経営を支える~
(15:50 - 16:50)

講師: キリンホールディングス株式会社 R&D本部 知財戦略推進部長 島村 英伯

経歴:・キリンビール株式会社(後にキリンホールディングス(株))にて、開発、知財業務全般に従事。・米国法律事務所駐在を経て、現職。

1.はじめに

2.価値創造モデルと技術力

3.技術力を事業に生かす知財活動に向けて

4.知財担当者に求める知財専門能力

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講演要旨>
CSV経営における価値創造モデルの原動力となる確かな価値を生む技術力、その技術力を事業に生かすために必要となる知財の活動について紹介する。


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