このサイトではJavaScriptを使用しています。ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからお使いください。 毛髪の科学とヘアケア原料の高度利用技術 [講習会詳細] | テックデザイン
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近年ヘアケア製品に求められる機能が多様化しておりその開発はさらに難しいものになっています。毛髪の物理化学的な性質と損傷の要因や評価法を概説した上で、ケアを重視した製品の実現に向けた既存・新規原料の高度利用技術を紹介します。

毛髪の科学とヘアケア原料の高度利用技術

~損傷毛の物理化学的評価・抑制法と研究事例~

【日 程】

2023年3月23日(木) 10:00~17:00

【配信形態】

Zoom配信(Webセミナー)

【受講料】

33,000円(税込/テキスト付)

【テキスト】

郵送

【アーカイブ】

あり


★申込とテキスト郵送について
テキストを郵送するため、3月20日(月)までにお申込みください。

期日以降のお申込み、またはご自宅への送付をご希望される場合は事前にご連絡ください。

★本セミナーは「Zoom」を利用します。詳細はTech Design Annexにてご確認ください。
※Tech Design Annexは株式会社テックデザインが運営する総合情報サイトです。


講師: 株式会社ミルボン 中央研究所 開発顧問 理学博士 堀内 照夫

ご紹介: 1971年 東京都立大学大学院理学研究科修士課程修了。同年ライオン株式会社に入社し、32年間勤務。ファブリックケア研究所、ビューティケア研究所、第2応用研究所(基礎研究)、オーラルケア研究所、物質科学センター(基礎研究)において研究開発に従事(2003年 定年退社)。2003~2007年 神奈川大学工学部化学教室にて「三相乳化法によるエマルション燃料」の開発プロジェクトと、その研究成果を実用化するための大学発ベンチャー企業「未来環境テクノロジー株式会社」の設立に従事。2008~2014年 明星大学総合理工学部生命科学にて非常勤講師(化学系)および社会人向け通信講座講師(界面活性剤、乳化技術)を務め、2014年より現職。

1.はじめに

2.毛髪化粧料の分類

3.ヘアケア製品の市場規模の推移

4.美髪料の歴史概要

5.整髪行動における頭髪/ヘアケア製品間の相互作用

6.毛髪の基礎科学
 1)毛髪について
  ①表面構造
  ②内部構造
  ③結晶構造
 2)毛髪(ケラチン)のアミノ酸組成
 3)毛髪中の水分挙動
 4)毛髪の表面摩擦係数
 5)毛髪のレオロジー挙動
 6)毛髪の表面光沢
 7)毛髪の損傷要因とその指標値
  ①顕微鏡による毛髪表面の状態観察
  ②Weber法
  ③毛髪の接触角測定
  ④毛髪の表面分析
  ⑤赤外線分光法
  ⑥X線電子分光法(ESCA)

7.製剤科学技術にみるヘアケア原料の高度利用技術の研究事例
 1)頭皮・頭髪洗浄剤(シャンプー)
  ①アニオン界面活性剤の脱脂率
  ②油脂成分による脱脂率抑制
  ③複合界面活性剤によるタンパク質変性抑制効果
  ④水溶性高分子による皮膚刺激性抑制
 2)[ 2-in 1]shampooのコンディショニング発現機構
  ①コンディショニング剤の推移
  ②カチオン化ポリマーの電荷密度と複合界面活性剤比による洗髪時の感触との関係
  ③アニオン性共重合体(PVM/MA) /カチオン性共重合(PV/MAPTAC)の相図
3)ヘアトリートメントにおけるカチオン化セルロース/高級脂肪酸塩複合塩の乳化特性

8.コールドパーマの化学的損傷の低減化

9.アイロンパーマの熱損傷抑制およびその補修指針
 1)毛髪の熱損傷評価法
 2)ESR法による毛髪のメラニンの熱挙動
 3)化学発光分析法による毛髪の熱損傷評価
 4)熱損傷抑制剤とその補修指針

10.ヘアカラー褪色抑制

11.ヘアスタイリング剤

12.SO製剤

13.低刺激カチオン界面活性剤

14.おわりに

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【習得知識】
 1)毛髪科学の基礎知識 
 2)損傷毛の物理化学的評価法とその抑制
 3)既存・新規化粧品原料の高度利用技術の研究事例
 4)ヘアケア製品のトレンド

【講師のことば】
 日本のヘアケア市場は、近年、4,400~4,500億円に近い市場規模で推移している。一方、近年日本の人口構成は、高齢から超高齢社会へ移行し、トイレタリー分野における消費者の購買動機も一昔前とはその様相を異にしている。最近のヘアケア分野に注目すると、単に清潔性だけでなく、ヘアケアのファション性、快適性、アンティ・エージング性を訴求したヘアカラー剤、例えば、ホワイトカラー剤(グレーシルバー等)の製品が老若男女に注目されてきている。しかしながら、これらのヘアケア行動は毛髪に対して、なんらかの化学的損傷、物理的・熱的損傷を伴うものである。
 本講では、毛髪科学の基礎を講義したのち、様々な機器分析を駆使し、毛髪の化学的、物理的な損傷発症機構の解明とその抑制手段法・指針について、1)シャンプーのCMC溶出抑制、2)タンパク質変性抑制、3)コンデショニングシャンプーの機能発現機構、コアセルベートの特性と感触との関係、4)アイロンパーマ等の熱損傷抑制、5)ヘアカラー剤の褪色抑制等について、事例研究に基づき、“ケア”するヘアケア開発に対する既存・新規材料の高度利用の指針について講義する。化粧品・トイレタリー分野での製品開発のための萌芽技術の一助となれば幸いである。


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