<受講対象>
● 新たなニオイセンサや、医療やコスメでのニオイ計測に関心のある方
● 皮膚や呼気から放出されるガスの製品開発やウエアラブル機器に応用したいとお考えの方
● 嗅覚以上のガス成分センシングやイメージングの可能性に関心のある方
● 医療、ヘルスケア、コスメ(化粧品)、食品、環境、衛生でのニオイに関わる方
・・・など
<習得知識>
● 嗅覚情報であるニオイ分子と生体ガス(呼気・生体ガス)物質の基礎的知識
● ニオイ成分のバイオ光学による高感度・選択的な計測法
● ガス計測の医療やヘルスケア、コスメ(化粧品)、環境、食品、などの分野への応用
● 新たなウエアラブル機器へのニオイセンサの応用
<講義概要>
嗅覚情報であるニオイは医療や食品、コスメ、環境などの領域において高い注目を集めています。例えば、呼気や皮膚ガスには、疾病や代謝に基づく超微少量のニオイ物質が含まれており、これらニオイ成分(VOCs)を高感度・高選択に計測することで、病気の診断やヘルスケアが可能となります。これまでに演者は、多様なニオイ成分を検出するため、バイオを用いた新規な「ガスセンサ(バイオスニファ)」を開発しました。このセンサは人の嗅覚以上の感度と選択性を以って、連続的にニオイ計測を行うことが可能で、呼気センシングで問題となる湿度の影響も受けません。更に、高感度カメラ技術を組合わせることで、ニオイ情報を連続的にイメージングすることも可能で、皮膚からのニオイ成分を画像化することも容易です。本講演では、嗅覚情報であるニオイ成分を高感度に計測・イメージングを行うデバイスやカメラシステムを紹介すると共に、生体応用の成果を含めて、医療&コスメ(化粧品)、環境、食品への可能性について解説します。